数年前のこと、『Mythbusters』なる番組が映画『タイタニック』でレオナルド・ディカプリオ演じるジャックが死ぬ場面を検証。「大破した客船のドアに身を横たえたケイト・ウィンスレット（ローズ）と一緒に乗ることは可能だった」「よって死ぬことはなかった」と結論付けたのだが、これにつきジェームズ・キャメロンが『The Daily Beast』の取材に応じ、改めてこのように反論した。

「君がジャックだとするよ。そして君は凍えるような冷たい海にいる。すると脳まで低温になってしまうだろう。」
「あの番組では、ライフジャケットを脱ぎ、ローズのライフジャケットも脱がせ、潜って泳いで行き、流されぬよう何かに結び付けるなんていうんだ。それを凍える海中でだよ？　5分から10分はかかってしまう。だから海から出るまでに、もう絶命しているさ。うまく行くわけがない。」
「ジャックにできる最善のことは、上半身を海水から出しておくことだったのさ。そして絶命する前に救助してもらうことを願うしかなかった。」

番組の検証そのものはキャメロン監督も楽しんだというが、今思い出しても「検証方法はデタラメだらけだった」という。

ちなみに映画ファンの間では「ジャックより脂肪の多いローズが、せめて交互に海水に入れば良かったのに」「いや、あのドアは大きかったし2人一緒に乗れたでしょう？」という議論は何年も続いた。また「嫌いな男にもらったネックレス、捨てるなら面倒を見てくれた孫にあげれば良かったのに」といったストーリーに関する不満の声もあがったが、それが今も続くのは同映画が非常に素晴らしく人々の心に残る秀逸な作品だったからに違いない。

出典：https://www.facebook.com/TitanicMovie
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）