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writer : maki

【エンタがビタミン♪】アイドルの本質えぐる『左江内氏』 福田監督ならではの視点に脱帽

歌手の大塚愛が、1月28日に『スーパーサラリーマン左江内氏』の第3話を見て『大塚愛(ai_otsuka99)ツイッター』で「面白さが増してる…みんな、キャラ濃!!!」「深い内容で、グッときたぁー」とツイートするように、放送回を重ねる毎にマンネリするどころか期待を超える展開を見せる。今回は、島崎遥香演じる左江内(堤真一)の娘・ はね子がアイドルグループ・ルージュパンクの新人オーディションを受けるというエピソードを中心に描かれた。そのルージュパンクのセンター・真中ありさを「第7回東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞した女優・浜辺美波が務め、アイドルの裏側を見事に再現する。

オーディション風景のオフショット(出典:https://twitter.com/saenai_ntv)

『福田雄一(fukuda_u1)ツイッター』によると第3話の脚本は一昨年の年末より書き始めており、島崎遥香が本ドラマのキャストに決まる以前から発想したものだという。第3話オンエア前に「元AKBメンバーとして、あるまじきセリフをバンバン言いますが、それはあくまで! ぱるさんの言葉ではなく! はね子の言葉ですので! 何卒ご理解下さい!」と何度も念を押していた。

はね子の母、つまり左江内の妻・円子(小泉今日子)は娘をアイドルにさせる気満々で、オーディションでは「友達の付き添いで来ただけです」とアピールするようにアドバイスする。一方、ルージュパンクで不動のセンターとなった真中ありさも母親からアイドルになるよう育てられてきた。母親から「仕事で会う人々には笑顔で可愛く接するよう」に教育された彼女は、マネージャーや左江内のように“自分の人気”への影響が薄い者には生意気でわがまま、あごで使うといった態度に豹変する性格だ。

そんな真中ありさだが、分刻みの厳しいスケジュールをこなして人気アイドルであり続ける。左江内は当初「娘にはあんな裏表のあるアイドルになって欲しくない」と思っていたが、彼女が頑張るその姿を見るうちに見直していく。真中ありさもアイドルを辞めようと考え始めたところ、左江内の言葉に「まだアイドルをやりたい」と思う自分に気づかされるのだった。

終盤ではオーディションで審査員を務めた真中ありさに「友達の付き添いで来たなんて、そんな気持ちじゃアイドルは無理」とはね子が落とされる。自宅でぶちキレたはね子は「あくまで! ぱるさんの言葉ではなく! はね子の言葉です」と福田監督が念を押したセリフを連発するのだった。

福田雄一監督と言えば指原莉乃や小嶋陽菜、松井玲奈、橋本環奈など人気アイドルとの仕事も多く、彼女たちを通してアイドルの世界を目にする機会に恵まれている。アイドルを目指す少女・はね子と不動のセンター・真中ありさという2人を描くことによってその本質に切り込んだ、福田監督ならではの脚本と言えるだろう。

第2話放送後の1月23日、福田監督は「皆様から“視聴率なんか気にするな!”と、お叱り頂きまして…」と明かしており、視聴率はプロデューサーに気にしてもらい「僕は悔いのないように、役者さんたちと一生懸命ふざけさせて頂くことにしました」と宣言していた。毎回大きなテーマとは別にムロツヨシや佐藤二朗、賀来賢人などのアドリブも見どころだ。これからどのようなドラマに育っていくのか楽しみである。

出典:https://twitter.com/paruruchan0330
出典:https://twitter.com/saenai_ntv
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

島崎遥香、堤真一、浜辺美波(出典:https://twitter.com/saenai_ntv)

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