エンタがビタミン

writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】浜崎あゆみ、17年連続“年末ライブ2016”初日レポ アクシデントにも動じぬ強さ

2017年から同会場は改修工事に入るため、浜崎あゆみのカウントダウンライブも今年で一旦ピリオドを刻む。そのため、あゆもツイッターで「今年のカウントダウン3daysは一生忘れられない聖地での3日間になるね。考えすぎると泣きそうだから今はダメ」「明日からの三日間、ステージ上で燃え尽きても構わない覚悟で全ての想いを込めて挑みます。」「1ミリの悔いもなく17年間ありがとうって言って幕を下ろしたいから。」とツイートしており、この記念すべきライブに向けて、あゆ自身の意気込みも充分であった。

12月29日、ライブ会場では寒空の下、開場を待ちわびる多くのあゆファンが列をなしていた。「リハーサル中にアーティストを巻き込む機構のアクシデントが起きたため、開場・開演が遅れる」というアナウンスが繰り返し流れている。周りを見渡した限りそれを騒ぎ立てるファンもおらず、結局1時間以上開場が遅れたものの、みんな何事もなかったかのように場内へスムーズに移動した。

浜崎あゆみ 12月29日のライブより

客席からあゆコールが続き、場内に無数のピンクのペンライトの光が一斉に広がる中、浜崎あゆみが登場。冒頭で男性パフォーマーたちとこのライブのために綿密にリハーサルをしたというフライングパフォーマンスを披露し、ステージを見つめていた観客たちからも「あゆー!」と声援が響き渡る。

ライブであゆはさまざまな顔でファンを魅了した。クールなあゆ、清楚なあゆ、キュートなあゆ、淑女のようなあゆ…。ブラックのミニドレスにロングブーツでクールにキメたかと思えば、1998年のデビュー曲であった『poker face』ではピンクのワンピース風の衣装で清楚なイメージだ。次には一転、ブルーの衣装でチアガールに変身、元気でキュートなあゆが笑顔を輝かせる。そして『M』では、ウェディングドレス姿のあゆがステージにパッと浮かび上がると、観客が思わず息を呑んだ。花道を進むあゆの後ろにはどこまでも長い長いベールが続く。まさに“マリア”のようなあゆは、ベールを脱いでドレス姿のまま『appears』『No way to say』を歌い花道を戻り、せりで下がってメインステージから消えた。

また、ライブでは観客があゆを近くに感じたり、参加できるような配慮がいくつも見られた。まず横長の会場を活かすように、ステージはメインのほかに花道で行き来できるサブステージもいくつか設置、客席通路を台車で周り、空中からもファンの近くに歩み寄る。さらにスマホやケータイでの本編の撮影OK。アンコールの『Boys & Girls』では大画面に歌詞も映し出され、一緒に歌いやすい工夫がなされていた。

そしてあゆの魅力やパフォーマンスを最大限に引き出そうとする、アクロバティックな演技を数々披露した男女十数名のパフォーマーや、ときにエネルギッシュに、ときに酔わせる演奏で聴かせたギター・野村義男らバンドの力もライブには欠かせないもの。歌姫・浜崎あゆみのために、出演者一丸となったステージであった。

途中、あゆが鼻と口を両手で覆い、上を見上げる場面があった。彼女は何を想い、何を考えていたのだろうか。アンコールの終盤、あゆは「今日は開場時間そして開演時間ものすごくものすごく遅れて、それでもみんなこうして待っていてくれて、最後までこうしてステージを作ってくれたこと、本当に感謝しています」と大勢のファンに気持ちを伝えた。そしてライブ終了後、あゆは次のようにツイートした。「代々木初日ありがとうございました」「超えられない壁はない、超えられる強さをくれるみんなが居るから。それを見ていてくれる君がいるから。」 今年も浜崎あゆみの2016年はライブで終わり、2017年はライブで始まる。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

浜崎あゆみ 12月29日のライブより

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