生後間もない我が子が言葉を発した日というのは、親にとって忘れられないものだろう。ところが米ミネソタ州ミネアポリスの若い父親は、可愛い盛りのはずである生後4か月の我が子を「うるさい」と何度も殴り、致命的な傷を負わせ死に至らしめた。
米メディア『Fox9』などによると、事件は8月13日に起こった。
ミネアポリスのプロスペクト・パークの自宅でコリー・モリス容疑者(21)がテレビを見ていた時のこと、ベビーラックに乗っていた4か月になる娘エマーシンちゃんが言葉を発し始めた。テレビ鑑賞を邪魔されたモリス容疑者は、エマーシンちゃんを寝室へ連れて行きおむつ替えをする台の上に乗せた。しかし、エマーシンちゃんは小さな身体から精一杯パパに向かっておしゃべりを続けた。
それを不快に感じたモリス容疑者は、娘の小さな顔を15回立て続けに拳で殴った。そして7回胸を殴り、さらに両手でエマーシンちゃんの肺を力いっぱい押し潰したのだ。ミネソタ州ヘネピン郡の検視官によると、エマーシンちゃんの死因は鈍的外傷によるものだということが明らかになっている。
ヘネピン郡のマイク・フリーマン弁護士によれば、モリス容疑者は娘を血だらけになるまで殴りつけた後、エマーシンちゃんの母親であるガールフレンドと自分の母親に連絡した。その場では詳細は語らず「悪いことをしてしまった」とだけ伝えたという。
救急隊員が到着した時、現場は「血の海」だった。エマーシンちゃんの体のほか壁や床も血まみれ、そしてモリス容疑者も服や腕に大量に浴びた返り血が乾いた状態でこびりついており、エマーシンちゃんを思いっきり殴ったのであろう右手がかなり腫れていたということだ。
これまで、ガールフレンドが仕事に出ているために週に3~4回は娘を預かっていたモリス容疑者だったが、「気分のムラが激しく、すぐに物を投げる癖があった。もしかして精神疾患があるのかもしれない」とモリス容疑者のガールフレンドは警察の事情聴取で話しているという。
モリス容疑者は捜査官によって血液サンプルを採取されアルコールやドラッグの検査を受けたが、結果は公表されていない。現在、モリス容疑者の保釈金は200万ドル(約2億円)に設定され、第2級殺人罪で起訴されている。
出典:http://www.foxnews.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)