11月に投票を迎える次期大統領選。共和党候補ドナルド・トランプ氏と民主党候補ヒラリー・クリントン氏のどちらを支持するか、その話題で持ち切りのアメリカだが、家族の中で意見が割れるのは辛いもの。フロリダ州では長年連れ添ってきたはずの夫婦の間で暴力事件まで発生している。『Fox News』などが伝えている。

フロリダ州でこのほど、トランプ氏の熱心な支援者だという高齢者が妻に激しい暴力をふるったとして逮捕された。トランプ氏、クリントン氏いずれを支持するかで夫婦の間で激論が交わされ、頑なに「私はクリントン氏を支持する」と主張する妻に夫が腹を立てたものとみられている。

逮捕されたのはブレーデントン市のローレンス・リットマン（78）。通報した妻のエルヴィア・リットマンさん（73）によれば、ローレンスは意見の対立した彼女の手首をつかんで寝室のカウチソファに投げ飛ばし、多数の卑語で侮辱し、逃げようとすると床に押し倒してさらなる暴力を加えたといい、エルヴィアさんは特に背中の痛みを訴えている。

65歳以上の高齢者に対する虐待と家庭内暴力の疑いをもたれているローレンスだが、取り調べに対しては「私の顔を引っ叩こうとしたため妻の背中を押したところ妻は転倒し、自ら背中を痛めた」と話すなど容疑をすべて否定しているもよう。その身柄は500ドルの保証金を支払うことで保釈となっているが、妻に対する接近禁止が条件になっているという。

この事件に関し、マナティー郡保安官事務所は「トランプVSクリントンの今の状況から考えると、夫婦の意見が分かれたような家庭では至るところで同様のトラブルが発生しているのかも知れません」と述べている。支持政党は民主党か共和党か。夫婦、親子、兄弟姉妹で足並みが揃っていた方がファミリーは間違いなく円満で平和というアメリカ。夫婦がそれゆえに離婚に至ったり、結婚話が破断となる例も少なくない。

出典：http://www.fox13news.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）