「なんだか最近太って来た。また体重が増えたかな」。その原因を頻繁に飲んでいるビールのせいだとばかり思い込んでいた男性のお腹が、実は腫瘍で膨れていたことが発覚した。摘出手術を受けるも、彼の腫瘍はなんと27kgもあったという。驚きを隠せない男性が英紙『Daily Mail』で語った。
チェコ共和国に住むジョセフ・マーティネッチさんはある日、耐えかねる腰痛のために病院へ行った。この時もまだ「太ってきたせいで腰痛がひどくなった」と思い込んでいたという。ところが南東部ズリーン市のトーマス・バタ病院で検査を受けたところ、27kgもの悪性腫瘍がジョセフさんの腹部を覆っていたことが判明した。
病院側はすぐに手術を勧めた。しかし肥大した腫瘍がジョセフさんの腎臓や肝臓、そして肺までをも圧迫し、かなり呼吸がしにくい状態だったために体調が優れず、かなり危険な手術であることを医師に告げられたという。
リスクを覚悟で臨んだ腫瘍摘出手術は6時間にも及び、ジョセフさんは多量に出血したものの手術は成功となった。ジョセフさんは半年間の入院生活をしながらがんの治療も行っていくそうだ。
ジョセフさんの手術を担当したジリ・クレイン医師は「わが国ではあまり見られないほどの腫瘍の大きさだった」とコメントしたが、2013年に47歳の女性患者から36kgもの腫瘍を摘出した記録が残されている。また最近では、40歳男性患者の腎臓を圧迫していた腫瘍を摘出したが、その重さは12kgだったという。
出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)