世界中で絶えることのない子供への虐待。悲しいことに実の親による被害が最も多く、産まれて間もなくしてその命を奪われるという悲劇が日々起こっている。日本では、ネグレクトや虐待など親の身勝手により1週間に1人は子供が亡くなっているという現状だ。このほどアメリカでも“夫の気を引きたいため”に、わずか1歳5か月の我が子を手にかけるという悲しい事件が起こった。
米サウスカロライナ州在住のキンバリー・マーティンズ(23歳)は、妊娠し出産してからの生活の中で夫との関係が変化していくことに耐えらなかった。自分の人生の中に夫の存在を取り戻したいと半ば自暴自棄になったキンバリーは、我が子が邪魔になり殺意を抱くようになった。
小さな幼児にとってティースプーン1杯の塩は致命的。腎臓の働きが発達していないために高ナトリウム血症を引き起こす危険があり、それは死に繋がる。キンバリーは1歳5か月の娘ペイトンちゃんにその塩を食べさせ死に追いやった。
病院では蘇生処置が行われたものの、幼いペイトンちゃんはすでに脳死状態に陥っており、助かる見込みはないと医師は伝えた。そしてその言葉通りペイトンちゃんは帰らぬ人となってしまった。
ペイトンちゃんの親族は幼い命が母親によって奪われたことに酷く悲しみ「いつも笑顔を見せる本当に可愛らしい子供だった」とその死を悼んだ。結果的には娘や夫も失うことになってしまったキンバリーには、最高20年の実刑判決が科せられる可能性があるという。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)