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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】世界初、犬向けTVリモコンが誕生 マットタイプで肉球にフィット(英)

ヒトでは考えられないほどの優れた聴力と記憶力を持つ犬たち。彼らにもおそらく“見たい番組、見たくない番組”というものがあるのかもしれない。そこで誕生したのが犬が自分の力で操作できるリモコン。世界初の試みであることを米『cnet.com』ほかが伝えている。

“Wagg”の大きなロゴで知られるイギリスのペットフード・ブランド「Wagg Foods」社が、このほど犬用のTVリモコンが誕生したことを発表した。セントラル・ランカシャー大学において動物とコンピュータの接点から生まれるインタラクション(相互作用)を研究し、そのためのインターフェースのデザインにあたってきたイリーナ・ハースキジ=ダグラスさんとの共同開発であるという。

床に置いて使用するマット型のそのリモコンは、ベースが紺色でボタンが黄色とわかりやすい配色となっている。とはいえ人間の思い通りにはならないのが動物。そこでオシッコをしたり、あるいはペロペロとなめることを想定して防水素材が使われている。またボタンを踏むことで低周波の音が鳴るため、これが一層の興味を引くであろうとし、今後もユーザーの意見をもとに次々と改良を重ねていきたいとしている。

ハースキジ=ダグラスさんは「最近の研究で、家庭で飼われている犬は1週間に9時間以上もテレビを見て過ごしていることがわかったそうです。ペットの暮らしとテクノロジーはもはや無縁ではない。犬が使えるリモコンがあっても良いのではないでしょうか」と語る。この場合はリモコンだが、使いこなせるインターフェースを手にした動物たちは機械をどれほど正しく操作することができるのか。これは各動物の認知機能を把握する上でも大きな研究材料になるようだ。

歯で、手足の爪で、肉球で、好きなようにその凹凸と戯れているうちに、犬はテレビの画面や音がどんどん変わっていくことに気づき、賢い犬ならあっという間にテレビの操作方法を覚えるのであろう。幼ければ幼いほどマスターも早いのであろうか。そして大好きなのはやはりドッグフードのCMであろうか。飼い主としてはそんな愛犬の様子を観察するのも楽しいに違いない。

出典:http://www.cnet.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)