犬は本当に頭のよい動物。今、人間の言葉を1000以上も理解しているというアメリカのボーダー・コリーが話題を呼んでいる。
警察犬や介助犬として活躍する機会はなくとも、賢い犬種のナンバーワンは常にボーダー・コリーだと言われている。牧羊犬であるボーダー・コリーはご主人の指示を確実に守り、群れを守る上での注意深さも自慢だ。そのボーダー・コリーが、訓練により1022もの名詞を聞き分ける知能を持つようになったというから驚きである。
画像は今から3年近く前に『PetfansDotnet』さんがYouTubeで紹介した、“Chaser – The intelligent Border Collie(賢いボーダー・コリーのチェイサー)”というタイトルの動画のスクリーンショットである。飼い主のジョン・ピリーさんとチェイサーが、サイエンス系人気番組『NOVA Science Now』の“動物はココまで賢い!”というエピソードに出演した時の様子を捉えたもので、ピリーさんの「~を持ってきてくれ」という命令に、チェイサーはきちんと従うのであった。
ピリーさんはかつて心理学者として働いていた経歴を持ち、サウスカロライナ州スパータンバーグにある「Wofford College」のアリストン・リード博士とともに、アニマルサイエンス学に基づく訓練をチェイサーに対して行ったとのこと。800の布製の動物、116のボール、26のフリスビー、その他100のプラスチック製玩具が用意され、チェイサーはそのうち1022を形、そして機能別に分類して記憶することに成功したことが学術誌『Behavioural Processes』で発表された。これまでもドイツやオーストリアの高い知能を持った犬が200~340という数の言葉を理解していると話題になっていたが、やはりいずれもボーダー・コリーである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)