南アフリカ最大のタウンシップ、ソウェトにマンゴーパンを売る店がオープンした。低価格で健康的な食品として人気となる可能性を秘めている。
マンゴーパンは、強力粉を一切使用せずマンゴーの皮と種を挽いて粉にした「マンゴーパウダー」で焼いたパンのことで、ヨハネスブルグ市が力を入れている「健康に良く低価格の品を提供する」プログラムの一環として発表された。
今年3月、フィリピンからシェフや教授、ビジネスパーソンらがヨハネスブルグ市を訪問、身体に良いマンゴーパンに関する講習会が中小企業のオーナー100名を対象に行われた。講習会では製造から人件費など、マンゴーパンの販売をする上での必要な知識が伝授された。
このマンゴーパン、1斤のお値段が7.5ランド(約55円)であり、普通のパンが6.5ランド(約48円)から11ランド(約81円)と言われている南アフリカでは比較的購入しやすい価格帯である。肝心の味は砂糖も塩も使っていないパンでありながら「非常に満足できる」とのことだ。
フィリピンから輸入したマンゴーパウダーでのパン製造は、「今後タウンシップにとって必要なものになるだろう」とヨハネスブルグ市役所ベーカリー促進担当のマーガレット・コエナさんは述べている。常に病気が蔓延しているタウンシップでは、人々が健康的なライフスタイルを送るために安価で購入が継続できる食品が必要であり、マンゴーパンはその理想にぴったりというわけだ。
7月18日のネルソン・マンデラ・デーにはマンゴーパンをなんと67斤も求めた女性がいたようで、市の保健および社会発達省役員はこのマンゴーパンの経済的反響に喜んでいる。この店ではパンだけでなく、スコーンやラスクなども発売している。
今後、新たに12店舗のマンゴーパン販売店がオープンする予定とのことだ。
出典:http://www.iol.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)