7月11日、72名の乗客と4名の乗務員を乗せてケープタウン空港を飛び立った南アフリカ空港会社「エアリンク」のSA8678便。プレトリアのワンダブーム空港に着陸したが、同機がハイジャックされたという情報がソーシャルメディアに流れた。
ワンダブーム空港で同僚を迎えに来ていた芸術文化省職員ムーダウさんによると、飛行機は着陸後に全く動く気配を見せなかったことから見守っていたところ、機内にいる同僚がソーシャルメディアで「滑走路で身動きが取れずとどまっている」ことを知らせてくれた。
機内では機長から「滑走路に不審物があるため停止している」とアナウンスがあった。ターミナルから離れた場所に停まったままの機内にいた乗客たちは、不安ではあったがただ待つしかなかった。
さらに機長から「警察が到着するので誘導に従って飛行機から避難するように」と告げられると、機内はパニックとなった。そしてソーシャルメディアの情報で乗客はハイジャックされたというニュースを知ることとなる。これに機長はハイジャックされていないことを強調したものの、警察が来るまで待機しなければならないことを伝えた。
機内でも到着を待つ人々のいる空港でも、ただひたすら待つしかない時間が流れた。午後12時に着陸してから4時間、警察の特別警護班がようやく到着し安全を確認。飛行機から降りた乗客たちは無事にバスでターミナルへと向かい、ようやく家族や友人と再会できた。
その後、エアリンクよりSA8678便から発せられたハイジャックシグナルはシステムエラーであったことが発表されている。
出典:http://www.iol.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)