米フロリダ州オーランドで12日未明に発生した、ゲイの男性が集まるナイトクラブにおける銃乱射事件。動機のひとつとして、死亡したオマル・マティーン容疑者が同性愛を忌み嫌っていたことも挙げられている。そんな中、カリフォルニア州ではある牧師がマティーン容疑者を称賛する演説を行い、信者の間でも波紋が広がっているもようだ。
49人が死亡、53人が負傷し、アメリカ史上最悪の銃乱射事件と呼ばれているこのたびのフロリダ銃乱射事件。イスラム過激派思想に傾倒している分子の存在、移民の受け入れ、銃規制など問題山積みのアメリカ政府だが、市民においては同性愛を受け入れることの是非についても改めて議論が交わされているようだ。
そんな中、カリフォルニア州サクラメントでは「Verity Baptist Church」というバプテスト教会の牧師であるロジャー・ヒメネス(Roger Jimenez)氏が、フロリダ銃乱射事件に関し、信者に向けてこんな演説を行ったことを『ABC News』が伝えた。
「同性愛者は小児性愛者みたいなもの。撃たれても仕方ないことをして来たのだから、その死を嘆き悲しむ必要はありませんよ。49人が死亡、53人が負傷とは容疑者も中途半端な仕事をしたもんです。全員殺せばよいものを。」
「政府も同性愛者を野放しにするべきではない。このたびの事件で容疑者がその数を少し減らしてくれたおかげで、フロリダも安全な街になったと考えるべきです。軍隊は同性愛者を一人残さずかき集め、壁に向かい並べて立たせたら脳みそを銃でぶっ放せばいいんです。」
これにはさすがに「あまりにも過激で冷酷だ」という意見が集中し、演説の様子はさっそくYouTubeに投稿された。少し前にはカリフォルニア州ラ・ミラダのバプテスト教会で、15歳の息子がゲイをカミングアウトしたことがきっかけで牧師が方針を転換し「同性愛者を受け入れる」と発表。信者も強い支持を表明していた。『abc10.com』がヒメネス氏に取材を申し込んでいるが、いまだ返答はないという。
出典:http://www.abc10.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)