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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】落雷被害、欧州各地で相次ぐ 独サッカー試合会場では33名救急搬送

激しい雨が降るなど、現在ヨーロッパ各地で天候が不安定であるもよう。フランス、ドイツ、ポーランドで落雷事故が相次いで発生し、数十名が死傷したことが報じられている。

英メディア『news.sky.com』が、ヨーロッパ各地で28日の昼すぎに相次いだ落雷被害の様子を伝えている。それによれば、スロバキアとの国境沿いにあるポーランド南部の「バビア山(Babia Gora)」に登山していた40代の男性が、下山途中で雷に打たれて死亡したとのこと。

そしてルクセンブルクにも近いドイツ西部のホップシュテッテン=ヴァイアースでは、サッカーの試合が終了したばかりという会場に雷が落ち、9~11歳までの29人の子供を含む33人が重軽傷を負って病院に運ばれた。特にレフェリーを務めていた45歳の男性は稲妻の直撃を受けており、ヘリコプターで病院に搬送されたが容体は深刻である。それまで2日間にわたりドイツ西部では散発的に大雨や嵐といった天候の変化を経験していたが、その試合会場を雷が襲った時の空模様は決して悪くなかった。雨雲や積乱雲は気配すらなかったとして、突然の落雷に誰もが強いショックを受けているという。

また仏パリ北西部のモンソー公園(Parc Monceau)では、ある子供の誕生パーティを祝っていたグループに雷が落ち、7~14歳までの子供8人を含む11人が病院に搬送。特に2人の容体が深刻だが、1人はすでに生命維持装置が必要な状態であるという。モンソー公園の近くに住むジャン=ルイ・ローレンスさんは、メディアの取材に「衝撃を受けています。パリではこれまで雷や嵐の話題はほとんどありませんでしたから」と答えている。雷に対する人々の認識の甘さか、そのグループが木の下に避難しようとしたこともわかっている。

なお天候が不安定で時に激しくたたきつける雨ゆえ、現在パリで行われているテニスの「全仏オープン」もたびたび雨による中断や順延に見舞われている。28日は第1シードのジョコビッチ選手が出場するシングルス3回戦が中断となっていた。なお、2016年の夏はラニーニャ現象のせいで世界的な猛暑が予想されるとのこと。日本でも落雷被害の増加が心配されている。

出典:http://news.sky.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)