エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】川本真琴デビュー20周年 最近の活動は?

春の歌が特集され、川本真琴の『桜』を耳にすることが増えた。1998年に発表されながら今でも新鮮に感じる楽曲は、彼女が「天才」と評されたことを思い出させる。2016年でデビュー20周年とあり意欲的に活動する成熟した川本真琴に注目してみた。

1996年にシングル『愛の才能』(作曲・編曲は岡村靖幸)でメジャーデビューすると、2枚目『DNA』、3枚目『1/2』とヒットを連発する。特に『1/2』はアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のオープニングテーマとなりファン層も広がった。1998年4月1日にリリースした4枚目『桜』とともにランキング2位となったが、その後は少しずつランクが落ちていった。

実はピアノを得意としながらプロモーションビデオ用にギターを弾くなど人気の裏では葛藤も多かったという。継続的な音楽制作やレコーディングは苦手で2001年に9枚目シングル『ブロッサム』を発表した翌年、ソニーとの契約を解除して事務所も脱退する。

世間からは川本真琴の時代が過ぎたと言われたものの、彼女はその道を選んだ。2006年にインディーズからタイガーフェイクファ名義でシングル『山羊王のテーマ』を発売して活動を再開、2010年2月19日にはアルバム『川本真琴 feat. TIGER FAKE FUR/音楽の世界へようこそ』をリリースした。収録曲『アイラブユー』のミュージックビデオには肩の力が抜けた彼女の姿が見られる。

かつてのヒット曲のように隙が無い感じではなく、スローナンバーはもちろんアップテンポでも遊びがある作風が多い。これが本来の“川本真琴ワールド”ではないか。ソロ以外でも2013年にはAKB48発のユニット・ノースリーブスのシングル『キリギリス人』でカップリング曲『君に恋をした』を、2014年にはぱいぱいでか美の1stアルバム『レッツドリーム小学校』の収録曲『少年』を楽曲提供するなど活動の幅も広がっていく。

2014年12月には“川本真琴withゴロニャンず”としてデビューシングル『ミュージック・ピンク』を発表しており、あのムーンライダーズの鈴木慶一も「ナイスなバンドサウンド」と称賛した。ちなみに“ゴロニャンず”は三沢洋紀、植野隆司、池上加奈恵、澤部渡からなる。最近はライブに“川本真琴 with 98%女子”で登場するがこちらはほぼ女性メンバーだ。5月4日には渋谷ラママにて川本真琴 with 98%女子とカーネーションがライブを行うことが決定している。

そのようにバンドサウンドを追求する川本真琴だが、3月8日に公開した動画『川本真琴デビュー20周年記念 短編映画 第一章』では4月20日に発売予定のニューシングル『ホラーすぎる彼女です』を主題歌に用いている。また、22日公開の『川本真琴デビュー20周年記念 短編映画第二章「カラス」』ではアーティストのマヒトゥ・ザ・ピーポーやマーライオンが出演しており、若い頃は芸能界に友だちがいないと話していた彼女にも気の合う仲間ができたらしい。

3月12日、『川本真琴 tigerfakefur(19740119)ツイッター』で「ライブ絶対やめないぞ。ミュージシャンなのだから、わたしはまだまだやっていかなくてはいけない。今年は、最高の現場が用意されている」とつぶやいただけに、さらなる“今の川本真琴”が見られそうで楽しみだ。

出典:https://twitter.com/19740119
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)