医療用ばかりか嗜好用としても大麻を合法化する動きが加速をみせているアメリカ。そんな中、オハイオ州では大麻合法化法案について11月3日に住民投票が行われ、反対票65%につき否決されていた。慎重な姿勢を続けているオハイオ州ではあるが、そこから非常にダーティな話題が飛び出した。小学生が学校のトイレでマリファナを吸い、補導されたという。
オハイオ州リッキング郡パタスカラにある「Pataskala Elementary School」という小学校で今月4日、8歳女子児童がマリファナを所持し、いくつかをトイレで吸うと残りをゴミ箱に捨てたとして補導された。学校の職員が目撃してパタスカラ警察に通報したものだが、そのような年齢の女の子がマリファナの吸引方法を知っているという事実に警察、教育関係者、保護者らの動揺は大きい。
その児童は停学処分につき現在は学校を休んでいるが、児童保護局もしかるべき動きを見せているもよう。マリファナの入手経路について、その女子児童の家族はオハイオ州のメディア『WBNS-10TV』との電話インタビューで「娘はスクールバスの中で別の児童からもらったと言っています」と語っており、パタスカラ警察も慎重に捜査を進めている。
パタスカラに住み2年生の息子も同じ学校に通っているというアリッサ・ベイツさんは『WBNS-10TV』に、「都合の悪いことはすべて隠蔽しようとする学校が多い中、彼らの判断と行動はとても素早かった」と同校を大きく称えている。特にドラッグに関しては小さな過ちのうちにその芽を摘み取ることが非常に重要だからだ。また非営利団体「Pathways of Central Ohio」で青少年における薬物濫用の防止に尽力するボビー・パーシンガーさんは、「高校生になるとドラッグに手を染める子が出てくるのですが、これほど幼い子の使用が確認された以上、できるだけ年少のうちからその問題について親子で話し合っておいたほうがよいですね」と述べている。
今年春には「年少者の大麻の使用は思春期を早める作用がある一方で、いずれは体の成長に歯止めがかかり背が伸びなくなる」との研究結果がアイルランド・ダブリンで発表され、注目を集めていた。思春期の少年437名(うち半数がマリファナに依存)のテストステロン、黄体化ホルモン、成長ホルモン、コルチゾールなどの値を測定しながら身体の観察を比較し続けたという。
※ 画像は10tv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)