健康なら寿命は30歳、40歳まで生きれば大変な長寿といわれている馬の世界。なんと英エセックス州には、「信じられない生命力」と獣医をもうならせていた一頭の牝馬がいた。残念ながらこのほど50歳で天に召されたという。

エセックス州インゲートストーンにある馬の末期ケアが専門の「Remus Horse Sanctuary」というホスピスで、このほど一頭の牝馬が死亡した。死因は馬に多い「疝痛」と呼ばれる腹痛。しかし世界でもほとんど例のない、50歳という大変なる長寿であったことを英メディア『mirror.co.uk』が伝えている。

その牝馬は、“ビューティフルガール”と呼ばれて人々に親しまれた“Orchid（オーキッド＝蘭）”。2014年6月に体調を崩し、余命は短いと判断されて馬の最期を看取る同組織が預かることになった。するとオーキッドは体重も増え、徐々に活力と健康を取り戻していき、今年1月に50歳の誕生日を迎えた際にはたくさんの祝福カードが届いたという。

同施設の設立者であるスー・バートンさんは、「オーキッドは本当に美しい女の子。“ギネス”という友達もできて、ここで過ごした日々が幸せなものであったと信じています。私達にたくさんの素晴らしい写真と記憶を残してくれたことに感謝しています」と話している。なお長寿の世界記録を持つ馬は昨年9月に死亡したシェインという牡馬で享年51。やはりこの施設で看取ったという。

※　画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）