南アフリカ・ピーターマリッツバーグで、早朝から警察車両のなかで泥酔している警察官の写真がフェイスブックに投稿され物議を醸している。
去る8月22日、子供を学校へ送る途中だった男性が怪しい警察車両を発見した。朝8時、男性が子供を連れて運転中、警察のバンが道路脇に停車していた。青色のライトが点滅し、窓は全開、車内には警察官の男がシートに寄りかかるように座っていた。この警察官の足の間には飲みかけの酒が入ったボトルが挟まれており、男性が何度も呼びかけたが動く気配はなかったという。警察官が死亡していると思った男性は警察へ通報した。
通りすがりの男性2人も、起こそうと警察官の顔を叩き始めたが、それでも目覚める気配はない。結局、酒の入ったボトルを足の間から取り、酒を顔にかけたところで警察官はようやく目を覚ました。すると、警察官は寝ぼけまなこでエンジンをかけると泥酔したまま走り去っていったという。
一部始終を見ていた男性がこの警察官の写真をフェイスブックに投稿、それは瞬く間に広まってしまった。「警察官が早朝から酔っ払って道路脇で寝ているというのはふざけている」と目撃していた男性は嘆いている。何より恐ろしいのは、あの状態では誰でも簡単に警察官の腰の銃を盗むことが可能であったからだという。
NPO『南アフリカ飲酒運転反対』の創設者によると、警察官ほど交通法規を守らない職業はないそうだ。ピーターマリッツバーグで行われた最近の調査によると、警察官でシートベルトを締めていたのは警察官全体のたった4パーセントであった。
最大野党・民主同盟(DA)はこの件を深刻な問題だと述べ、「警察官は武器を持っているという自覚を持たなければならない」として独立警察調査局に依頼する方針を立てている。
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(TechinsightJapan編集部 FLYNN)