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writer : maki

【エンタがビタミン♪】ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏、AKB卒業に「アイドルがアイドルでなくなる境界線」を悩む。

ミュージシャンや演出家として活躍するケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が、ツイッターでアイドルの定義についてつぶやいている。彼はアイドルグループ・乃木坂46のメンバーが出演した舞台『すべての犬は天国へ行く』の脚本を手がけており、以前よりはアイドルを知ることができた。それだけにアイドルがアイドルでなくなることを考えて悩んでしまったようだ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏はバンド・有頂天でKERAとしてボーカルも担当しており、1986年にメジャーデビューを果たした。1988年には秋元康プロデュースで初のソロアルバム『原色』をリリースしたこともある。その後も、秋元康と語り合うことがありAKB48の話題も出たようだ。

乃木坂46から生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、新内眞衣、松村沙友理、若月佑美が初舞台に挑戦した『すべての犬は天国へ行く』が、10月12日に全公演を終えた。彼は『ケラリーノ・サンドロヴィッチ(kerasand)ツイッター』で「キャスト、スタッフの皆さま。千秋楽おめでとうございます」と祝福すると、その翌日に秋元康の話題に触れている。

以前、秋元康と会った時に「前田だ大島だ言われても俺がチンプンカンプンだった」という彼だが、今はもう少しアイドルが分かるようになった。今回、乃木坂46と仕事をしてよりその思いを強くしたのだろう。「秋元康氏に今度会ったら、以前よりはもう少しアイドルの話ができそう」という彼にフォロワーから様々な情報が寄せられた。

それを受けてケラリーノ・サンドロヴィッチ氏は「AKBでもなんでも、卒業してソロになると、彼女たちはもうアイドルではないのか。よくわからない」「説明聞いてもわからない。アイドルがアイドルでなくなる境界線」と疑問を持ったようだ。

思えば“卒業”という概念を定着させたのはAKB48ではないだろうか。そのため、AKB48をはじめアイドルグループからの卒業は、同時にアイドルも卒業するように思われがちだ。前田敦子や大島優子は女優になりたいと公言して卒業したので“アイドルから女優へ”とイメージできるが、大島麻衣や河西智美のように卒業後はアイドルではなくタレントと括られる場合もある。

ところが、昭和のアイドルブームを代表する松田聖子はアイドルを卒業する(辞める)とは口にしておらず、今も“永遠のアイドル”と呼ばれるほどだ。それに続く松本伊代や早見優などもタレントとして活動しながら、“80年代アイドル”と括られる。彼女たちもやはりアイドルを卒業すると意思表示してはいない。

つまり、アイドルグループから卒業するという手順がアイドルの境界線を作ったと言えそうだ。本来は卒業とは無関係に“アイドル”と思ってくれるファンがいる限りアイドルなのではないだろうか。

もし、ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が秋元康と対談して「アイドルがアイドルでなくなる境界線」について疑問が解消された時には、是非とも知らせて欲しいものである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)