第44回東京モーターショー2015の一般公開が、東京都江東区の東京ビッグサイトにて、30日より開始された。出展車を見学する事ももちろんだが、それだけではない他の楽しみ方も多くあるようだ。平日にも関わらず多くの人で賑わっているモーターショーを取材した。

まず楽しむには腹ごしらえという事で、西展示棟屋外展示場へ向かった。こちらではグルメブロガーたちのオールスターチーム、“たべあるキング”が、自らのネットワークを生かして超有名飲食店を中心に誘致し、店主とコラボしたスペシャルメニューを提供している店舗がある。

まっさきに目に飛び込んできたのは『熟成肉』の文字。肉フェスでも4連覇を達成した岩手を代表する肉の名店『格之進』が、フォーリンデブはっしー氏とコラボしたメニュー『究極の塩ハンバーグ丼～秋のキノコバター添え』を販売している。一口食べるとそのハンバーグのジューシーさと、ふわっとした食感に感動。ソースと肉汁があんかけのあんのようにご飯に絡みつき、ハンバーグとご飯を一緒に食べるとたまらなく美味しい。こういったイベントでの食事には大体がっかりさせられる事が多いのだが、かなりのレベルの高さだ。

次に、年間400枚を超えるナポリピッツァを食べ歩いているJaffa氏が推薦する、『PIZZASALVATORE CUOMO』の「ピッツァJaffa」と「クアトロフォルマッジ」を食してみた。こちらのお店はピッツァ世界コンペティションでチャンピオンの栄冠を手にしたことで名店だ。なんと移動車の中には石釜があり、焼き立てのピッツァが食べられるのだ。「ピッツァJaffa」は辛口の大人向け、「クアトロフォルマッジ」はブルーチーズの味が強くチーズ好きにはたまらない一品である。どちらも縁はサクッと、具がのっている生地はモチッとしており、本場のナポリピッツァが楽しめる。

他には本場大分県中津の人気店、『職人のからあげ　華鳥』の中津唐揚げが目を引いた。肉や野菜のペーストが入った醤油ダレに漬け込んである鶏肉は、とても柔らかく、味はしっかりついているものの、お肉本来のうまみを感じられる。こちらは大分県のお店でしか味わえないというのも魅力の一つだ。

最後にデザートは、スイーツ番長が推薦する『イタリアンかき氷 シロッポ』のティラミスかき氷。一見少し変わり種のかき氷くらいに思っていたのだが、スプーンを入れると中からパンナコッタジェラートがお目見え、更にクランチも入っていて、とてもバランスが良い。かき氷なのでさっぱりしていて食べやすく、飽きることなく全てペロリと平らげてしまった。

さてお腹もいっぱいになったので次は体験できるコンテンツのある会場へ移動した。2020年とその先の明日の暮らしを一足先に体験できる『SMART MOBILITY CITY 2015』では、HONDAの“UNI-CUB β”に試乗をすることが出来た。乗っている人たちをはたから見ると「意外と簡単に乗りこなせそう」と記者は甘く見ていた。いざ乗ってみると力の入れどころがイマイチ分からずなかなか思った方向に進めない。試乗した人に話を聞いたところ「最初は難しかったけれど、すぐにバランスが取れるようになりました」「難しくはなかったです。ぜひ私生活で使ってみたい」という意見が聞かれた。これは日常生活に使用する未来もそう遠くなさそう？

1人乗りビーグルではセグウェィのような形の“ninebot”にも試乗する事が可能だ。試乗受付は先着順ですぐに埋まってしまうので、乗りたい方は早めに予約に行く事をお勧めする。

同モーターショーでは007シリーズの最新作『007 スペクター』に登場するボンドカーが日本初披露されており、そちらも注目を集めている。世界限定で150台しか生産されていないアストンマーティンの限定モデル『DB9 GTボンド・エディション』の前にはたくさんの人が集まり、皆写真を撮ってご満悦の様子であった。

日も沈んだころになると、東京モーターショーでは初めてとなるプロジェクションマッピングが実施され、今回の東京モーターショーのテーマである『きっと、あなたのココロが走り出す。』をイメージしたオリジナル映像が東京ビッグサイト会議棟壁面をスクリーンに映し出されていた。1954年に東京モーターショーが初開催された時の映像に始まり、山の中や都市の中をバイクや車で走っているかのような臨場感を楽しめるプロジェクションマッピングは、17：30～20：00 まで15分毎に1回上映されているので、是非帰りに立ち寄ってみては如何だろうか。

（TechinsightJapan編集部　みほりー）