現在、南アフリカで最も注目されているのは、ラグビーワールドカップ日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏である。2016年スーパーラグビーの開始時に、南ア・ケープタウンを拠点とするチーム「ストーマーズ」のヘッドコーチ就任がこのたび正式に発表された。
9月19日、ラグビーワールドカップイングランド大会(Rugby World Cup 2015)にて、過去2回のワールドカップ優勝という経歴を持つ南ア代表チーム「スプリングボックス」が日本代表に敗れた。この結果は、南アフリカ人にとって衝撃的なことであった。そして2日後の9月21日、南ア・チーム「ストーマーズ」は日本代表コーチ、エディー・ジョーンズ氏をヘッドコーチとして迎えることを正式に発表した。
「ストーマーズ」はケープタウンを拠点としており、15チームからなる国際リーグ「スーパー15」にも出場している強豪チームである。今年7月、ストーマーズのヘッドコーチ、アリスター・クッツェー氏が日本の神戸製鋼ヘッドコーチに就任したが、その穴を埋めるのがジョーンズ氏となる。
しかしオーストラリア出身のジョーンズ氏が、なぜ今になって南ア・ラグビーチームとの契約を決めたのだろうか。
『インデペンデント』紙の取材によれば、ジョーンズ氏は日本の関係者がラグビーに対する情熱を持っているのかという疑問を持ち続けていた。来年から「スーパー15」に日本チームも加わる予定だが、ジョーンズ氏はそれに向けて多大な努力をした。しかし日本側の対応は今一つ情熱にかけており、それがジョーンズ氏の失望へと変わったという。
取材に対してジョーンズ氏は「日本のラグビーには多々問題がある。私は4年間かけて日本チームを現在のレベルに持っていったのだから、次のレベルへと自分自身が進みたくなるのは当然だ」と述べている。
55歳になり引退するかと思われたジョーンズ氏であるが、ラグビーに対する情熱はいまだ冷めていない。
※ 画像はthestormers.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)