木村拓哉がジョン・ウー監督とのコラボで台湾観光局による『I Love Taiwan』キャンペーンのCMを撮ったことが分かった。名匠と言われるジョン・ウー氏について木村は「監督の現場に密にいらっしゃる姿に感動しました…」とコメント。一方、監督も木村拓哉とのタッグを「実現できて本当に嬉しい」と語っており、お互いにリスペクトし合った。
映画『ミッション:インポッシブル2』や『レッドクリフ』のジョン・ウー監督と日本を代表する男性アイドル・木村拓哉。本CMを企画した担当者は「ダメでもともとという気持ちでオファーしたのですが、意外にもトントン拍子に話が進んで…」と振り返る。かねてからジョン・ウー監督自身も木村拓哉に注目していたそうで、それぞれのお互いに対する強いリスペクトにより、ふたつのビッグネームによる夢の企画が実現した。
木村拓哉が台湾を訪れるのは実はデビュー以来これが初めてとあって、その姿をひと目見ようと、空港ロビーは集まったファンとメディアで埋め尽くされ、台湾の人々から熱烈な歓迎を受けた。また、撮影現場周辺には何台もの中継車がスタンバイし、木村拓哉の行動ひとつひとつがニュースになるほどで、その注目度の高さをうかがわせた。
撮影は木村が実際に台湾名物でもある“小籠包”や“マンゴーかき氷”を体験しながら進んだ。特にレストランで小籠包を食べるシーンは、エキストラのお皿を積み上げるタイミングが難しく、14テイクもチャレンジすることとなったが、「この小籠包は本当に上手い!」と14個目の小籠包もペロッとたいらげてみせ、スタッフもプロの仕事に感心していた。
また、ジョン・ウー監督の映像作品には必ず“鳩”が出てくることが知られているが、今回の現場にも鳩が準備されていたようだ。完成したCMではどのように映るのか楽しみである。
初日の撮影を終えて行われた野外インタビューでは突然の大雨に見舞われ、木村拓哉が傘を持ち、なんと監督と“相合傘”する形となった。これにはさすがの名匠も照れた様子だ。
そんな状態でのインタビューのなかで木村拓哉は「僕も俳優として現場好きなほうですが、監督の現場に密にいらっしゃる姿に感動しました。今回は『I Love Taiwan』のCMの撮影でしたが、もし機会があったら、また違う作品でも、“現場好き同士”で先輩の背中を見ながら勉強したいと思います」と敬意を込めて次の共作に意欲を見せる。
監督も「今回のタッグが実現できて本当に嬉しいですね。仲のいい友達ができたような気がする。このCMのテーマは、台湾は友達が好きであること」と語っており、木村とのコラボで思った通りの作品ができたようだ。さらに、「木村さんを撮ることは私の願いでもあったので、私にとっても、とても楽しい経験となりました」と個人的にも満足そうだった。
『I Love Taiwan』キャンペーンの一環として、“日本から近く、いつでも遊びに行ける台湾”を呼びかける本CMは、2015年10月放送予定。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)