エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】安保法案にアジカン・後藤やつるの剛士らが意思表示。マギーも「曖昧なんだよね」

集団的自衛権の行使容認などを柱とする安全保障関連法案について、ミュージシャンやお笑い芸人、モデルなど芸能人もSNSで意思表示している。ロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATION(略称アジカン)の後藤正文は、先日ツイッターで安保法案や新国立競技場の問題について自らつぶやいたり、他者の意見をRTするなどしてきた。今回、衆院での強行採決について主張した際には「安心してリムーブください。ミュージシャンは政治を語るななんて思ってる連中は」とつぶやいて反響があった。

アジカンでボーカル・ギターを担当する後藤正文は、7月14日に『Gotch(gotch_akg)ツイッター』で「僕のマブダチが反戦歌をリリースしました」とストレイテナーのニューシングル『NO ~命の跡に咲いた花~』を紹介したり、内田樹氏による強行採決に関するつぶやきをRTするなど、16日の衆院本会議へ向けて情報発信していた。そんななかで彼が「安心してリムーブください…」と覚悟を示したところ「いやいや、ミュージシャンも人間だし国民ですよ」「国民として当然です。ミュージシャンだからーとか有名人だからーとかないです」と共感するコメントの一方で、「アジカン感じ悪いよね」「なら歌ってくれよ!」などの意見も届いた。

また、ミュージシャン仲間の東京スカパラダイスオーケストラ・谷中敦から「職業差別は辞めて貰おう」と反応があったのをはじめ、「ミュージシャンは政治を語らないって誰が決めたんすかね?」「自分の信念を曲げないというアジカンの一本道は僅かであっても称賛されるべきことです。自信を持って邁進しましょう」「今の日本にはセックスピストルズやグリーンデイのような政府に対して中指をたてれるバンドがいないように思えます」など、彼を支持するフォロワーも多い。

そんな、アジカン・後藤のつぶやきをお笑いタレント・星田英利(元ほっしゃん。)がRTするなど、芸能人の間でも安保法案についての意思表示が広がっている。ロンブー・淳が14日に『田村淳(atsushilonboo)ツイッター』で「お前が政治を語るなと言う人へ、僕も国民なので語りたいです」と、安保法案について説明が不十分だとしながら衆院で可決に向かうことを指摘。「政府は説明の努力。国民は法案理解の努力が必要」だと訴えた。すると、モデルのマギーが『マギー(mggyy)ツイッター』でそれをRTして「毎回説明が違うし、話す人によってこちらの受け取り方が違うからなぁ。曖昧なんだよね」と感想をつぶやき、「そこまで政治に耳傾けてたとは」とファンを感心させた。

安保法案の件について、違った角度からとらえたのがつるの剛士だ。彼は15日に『つるの剛士(takeshi_tsuruno)ツイッター』で、今回に限らず「“反対反対”ばかりで“賛成”の意見や声も聞きたいなぁって報道やニュース観ていていつも思う」と感じていることを率直に明かし、「大切なコトだからこそ若い子達だって感情的、短絡的な意見にならないために色んなこと公平に一緒に考えたいよね」と主張している。それに対してさまざま意見が寄せられたが、安保法案について何が正解かは難しくとも「“頭の良い偉い学者さんの意見だから”とかじゃなくて自分の頭で考えたい」という彼のスタンスは注目に値する。

衆院平和安全法制特別委員会にて同法案が可決された7月15日には、強行採決に反対する人々が数万人規模で集まり声をあげた。16日、17日にも抗議活動は予定されているという。一方で、関心を持たない国民もいるのが現状だ。そんななかでアーティストや芸能人が意思表示する意義は大きいのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)