中国の重慶市に、ピタリと天気を予測してみせる樹齢数百年の木があるそうだ。太い幹の内側には人が立って入れるほどの空洞があるといい、そこからある穴を見上げることにより…!?
「樹齢がどれほどなのかも知りませんが、昔から村の人々はこの木を見ることで天気を知りました。90%という高い確率で当たりますから、農作業を行う上でも本当に助かっています。」
こう語るのは92歳の村の長老、Tang Wenshuさん。中国・重慶市の人々がそう古くから称えてきたのは、高さ60メートル、成人の胸の高さで測った直径が3メートルという巨木。森林局および気象局もその木の不思議な天気予知力には注目しており、今後も大切に保存されるもようだ。
実はこの木の幹の中心部には大きな空洞があり、その中に入って穴越しに空を見上げることで、天候の微妙な変化を読み取ることができるという。たとえば、晴れの日に穴から霧の存在が感じられるようであれば、2日後には雨が降る。逆に、長い雨が続く中でその穴から雲が見えれば雨は間もなく止む。気象局のある専門家は「幹の外側と内側とで温度が異なり、湿度はさまざまな変化をもたらすため、そうした予測が可能なのかもしれない」と説明しているという。
なお、昨年12月には、アメリカで多発する竜巻についてある小鳥がその24時間以上前に奇妙な行動を見せることがわかり、予知能力を持った動物として話題になっていた。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)