でんぱ組.incが音楽番組『ミュージックステーション』に初出演して念願を果たした。彼女たちはメンバー全員が“本物のヲタク”で“引きこもっていた”過去をもつのが特徴のアイドルグループだ。しかし、司会のタモリはトークするなかで、釈然としない表情を見せると「ホントに引きこもっていたの?」と確認した。
アイドルグループのでんぱ組.incが、6月19日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に初めて出演した。司会のタモリから感想を聞かれると、夢眠ねむは「数年前まで引きこもりのただのヲタクだった私たちが、夢をもってがんばっていたら皆様のおかげでここに立てて、本当に幸せです! ありがとうございます!」と感謝と感激を全身に滲ませるように答えている。
最上もがによると、これまでもスケジュールに“ミュージックステーション(仮)”と何度か記入されたが、放送日が近づくと消えていったそうだ。今回はその“(仮)”がとれた。「(スケジュールから)消えなかったんだ!」とタモリもそのいきさつを聞いて嬉しそうだ。この日、彼女たちはヒャダインと北川悠仁(ゆず)のコラボによる夏にぴったりな新曲『おつかれサマー!』をファンに囲まれたライブ形式のステージで披露した。
歌う前にタモリから意気込みを聞かれると、成瀬瑛美が「えっとっ」と気合を入れながら「ここで、ホントにいいパフォーマンスをして日本の夏を、そして世界を元気にしていきたいと思います!」と力強く宣言。そのパワーにタモリが一瞬引いてしまい、「ほ~っ」とリアクションして大爆笑となった。
タモリが気を取り直して「ホントに引きこもっていたの? 元気だな!?」と確認すると、成瀬は「ホントにヲタクです、根っからの! そこは間違いないです!」と言い切った。
でんぱ組.incはライブ&バー・秋葉原ディアステージの従業員“ディアガールズ”によって2008年12月に結成され、その後、メンバーチェンジを経て2011年12月に現メンバーとなった。当時はAKB48全盛期であり、テレビでもでんぱ組.incは“地下アイドル紹介”的な扱いで登場する程度だった。しかし地道にファンを増やし、2013年3月には連続ドラマ『最高の離婚』で主人公役の瑛太が訪れたライブハウスのアイドルグループとして出演するなど、世間の注目を浴び始める。
2014年5月6日にはツアーファイナル『ワールドワイド☆でんぱツアー2014 in 武道館 ~夢で終わらんよっ!~』で目標に掲げていた日本武道館でのライブを開催。そして今年、ついに念願の『Mステ』出演を果たしたのだ。
そんな彼女たちと共演したロックバンド・ゲスの極み乙女。のドラム担当、ほな・いこかは、放送後に『ほな いこか(honami_s)ツイッター』で「でんぱ組さん本当に素晴らしかったな」と感想をつぶやいており、「生で観てすごくテンションが上がった。ライブすごそう!」とステージを絶賛した。ルックス、キャラクター、パフォーマンスともに注目されている彼女からの評価はでんぱ組.incにとって最高のプレゼントだろう。
※画像は『夢眠ねむ nemuqn Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)