ギタリストのChar(チャー)がバラエティ番組『徹子の部屋』に出演して、ニューアルバムに関するエピソードを明かした。同作で楽曲を提供してもらった“ユーミン”こと松任谷由実からは歌い方やギターのことまでダメ出しされたという。彼は子ども時代にいじめられた体験と重ねて「年上の女性くらい怖い人はいない」とボヤき、黒柳を笑わせた。
黒柳徹子と会うのは『ザ・ベストテン』以来だというCharが、6月2日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に初出演した。まもなく還暦とは思えぬほどダンディーな彼だが、小学生の時にいじめられていた辛い思い出を明かす。本名は“竹中尚人(たけなか ひさと)”だが、家ではおばあちゃんから「チャーぼう」と呼ばれていたことで“Char”という名がついたそうだ。
小学生時代には母親からピアノを習いに通わされたが、一緒に習うのは女子ばかりだ。彼は「女子は1人ならいいが、2人になると“おばさん”になる」と当時を思い出した。女子たちが彼に聞こえるような微妙な声でヒソヒソと「あの子、家では“チャーぼう”と呼ばれているのよ!」「え、チャーぼう!?」としゃべるのが嫌でたまらなかった。そんな女子のいじめを受けながらも、音楽は好きだったからピアノは続けた。ちょうどその頃、兄がギターを弾いていたので、家で弾けていじめられる心配がないギターへの興味が高まる。
今年の6月16日に60回目の誕生日を迎えるCharは、5月22日に還暦を記念したアルバム『ROCK十』をリリースした。十二支をテーマとして、彼が信頼を寄せるアーティスト12人に楽曲を依頼した作品だ。そのなかの1曲『Night Flight』は松任谷由実が作詞・作曲を担当している。
Charは「ユーミンにダメ出しされて…」と切り出し、彼女から「そこはそういう風に歌わないの! 振られた男の歌なんだから。分かる? その気持ち!?」とズバズバ言われたことを明かした。さらに、ギターフレーズにさえ「それもイイけど、もっと別のにできない!?」と注文があったという。
小学生時代の思い出とともに「年上の女性くらい怖い人はいないですね、昔から…」というCharに、黒柳が笑いながら「ユーミンさんは怖い?」と確認すると「怖いですね、昔から。いろいろな意味で先輩ですから」と答えた。
ニューアルバムでは福山雅治も楽曲『7月7日』を提供している。Charと福山は20年以上のつきあいになり、最初は福山がCharに曲を依頼してきたそうだ。今回は当時とは逆にCharが楽曲を頼んだ形だが、Charは「こんなこと言うと失礼ですけど…達者になったというか…」と福山の成長ぶりに驚いた。
黒柳はそんな福山を「熱心なのね」と感心すれば、「他にやることがないんじゃないですか?」とChar。また、今回の楽曲が“女唄”でCharにとっては初体験だと「恋をするなんて…そんなめんどうなことを…」と一節歌うと、黒柳が「福山さんもそのようなことを思っているのかな?」と興味を示す。すると、Charは「どうでしょうねぇ…だから、ギターが上手になったんでしょうかね?」と返しており、福山雅治との仲の良さがうかがえた。
Charにとって50代最後の日となる6月15日には、日本武道館で『ROCK十 CHAR LIVE IN 日本武道館』を開催する。ユーミンや福山雅治をはじめ、12人のアーティストによる楽曲をライブでどのようにパフォーマンスしてくれるのか楽しみだ。
※画像は『Facebook Char』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)