エンタがビタミン

writer : techinsight

【エンタがビタミン♪】北川悦吏子氏「テレビの仕事絶対辞めない」病名公表で「広告の仕事飛んだ」とも。

先日、国が指定する難病の「炎症性腸疾患」であることを明かした脚本家の北川悦吏子氏。その北川氏が27日夜ラジオ番組に生出演し、自身の病気への思い、今後の仕事への思いを語った。

『あすなろ白書』『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』などのヒット作品を次々と手がけ、「恋愛の神様」とも呼ばれる脚本家の北川悦吏子氏が、TBSラジオ『ジェーン・スー 相談は踊る』に生出演した。ラジオやテレビへの生出演は『笑っていいとも!』以来十数年ぶりという北川氏が、番組に寄せられたリスナーからの人生相談に応えた。

「生まれつき右耳が聞こえず、そのことを職場で話すべきか」という男性の相談に対して、北川氏は自身が難病の「炎症性腸疾患」を公表したことに触れ、病気や障害を「負」のものとして捉えず、オープンにしてほしいと応えた。自身も2、3年前から「聴神経腫瘍」によって左耳が聞こえず、現在は両耳で20%しか聞こえないことを明かし「自分の心の中にある自分への差別」をまず無くすことが大切だと語った。

北川氏はブログの中で、今回病名を公表したことで「広告の仕事がひとつ飛びました」(原文ママ)とも明かしている。それも企業としてのひとつの見解だと理解を示したうえで、「負」を背負った人間を遠ざけたいという無言の「圧」が人の心の中にはあるのでは? と問いかけている。

一方で新しい仕事にも非常に意欲的で、特にテレビの仕事は「絶対に辞めない」と熱く語った。その理由は「ラジオとテレビは病室に届くメディアだから」だという。

実は北川氏が自身の病気について語るのは今回が初めてではない。2011年に新聞社の取材で難病と闘っていたことを明かしている。ただし、このときは詳しい病名は公表しておらず、病と闘う人々へのエールになることを願い告白したと、のちにブログに綴っている。

北川氏は番組最後に「炎症性腸疾患」は長く付き合っていく病気だとし「いまは(新しいドラマを)書きたい気持ちでいっぱい」と語り、涙を流した。
(TechinsightJapan編集部 村上あい)