5年後の東京オリンピックをさらに盛り上げようとオリンピック・ムーブメントの推進を目的とした「オリンピックコンサート2015」が開催された。迫力のあるフルオーケストラのもと、miwaも透き通る歌声を披露しスペシャルステージでオリンピックコンサートをさらに盛り上げた。
12日、東京国際フォーラムにてTHE ORCHESTRA JAPANによる「オリンピックコンサート2015」が開催され、ゲストオリンピアンには一部にて元モーグル選手で昨年引退した上村愛子、元競泳選手、現在スポーツ解説者の宮下純一が、二部では陸上競技 室伏広治、バドミントン 早川賢一率いる日本男子バドミントン/トマス杯男子日本代表チーム、スキー/フリースタイル 小野塚彩那、スキー/スノーボード 鬼塚雅が登場した。
2、3月のオーディションを経て国内外400人の中から選ばれた夢のオーケストラ、THE ORCHESTRA JAPANはこの春誕生したばかり。今宵のコンサートでは梅田俊明指揮のもと、オリンピックの映像に合わせて迫力満点の演奏が披露された。オリンピックファンファーレとテーマ(ジョン・ウィリアムズ)の演奏が会場いっぱいに響き渡ると会場はオリンピック会場に早変わり。次々にオリンピック選手の過去大会の様子や幼い頃の映像がスクリーンに映し出され、それに合わせた演奏は当時を思い出すには十分であった。「天国と地獄」、NHK連続テレビ小説「あすか」から風笛、「ちりとてちん」からはThe Wonder Years~あの素晴らしき歳月に(オープニングテーマ)、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」からメインテーマと馴染み深い曲の演奏が次々に披露された。
ゲストで登場した宮下は、映し出された自分の映像を見て泣いたと告白。上村も泣きそうだったと明かした。昨年引退した上村は長野オリンピックからソチオリンピックまで16年間計5回も出場し、諦めない姿に感動した人は多い。「長野で里谷さんの金メダルを見て、いつかメダリストになりたい。私もできるんじゃないか? いつかたどりつけるんじゃないか?」と16年間諦めない気持ちでいたことを語った。
二部のはじめにはシンガーソングライターのmiwaが登場した。「初めて出させていただきます。すごく光栄で、緊張しています。フルオーケストラさんと一緒にできるのは楽しみ。初めてなのでドキドキしています」と挨拶し、「ネイルをリオカラーと東京カラーにしてきました」と嬉しそうに両手のネイルを披露した。「Delight」、「空の彼方」、「ヒカリヘ」を熱唱し、透き通る歌声に会場中が酔いしれた。歌い終わると指揮者の梅田と握手を交わし、「素敵な経験をさせてもらって光栄でした。音の厚みがすごくて気持ちよかった。2020年東京オリンピックでもぜひ歌いたいですね」と微笑む。miwaの歌声はゲストオリンピアたちの胸にも響き、バドミントン男子たちは皆口々に「これを機にまた頑張ろう」と元気づけられたことを語った。
音楽とオリンピックは繋がっている。双方の相乗効果でこれからますますオリンピックに向けて、盛り上がっていくことだろう。まずは来年のリオデジャネイロのオリンピックでの活躍に期待したい。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)