自分の犯した罪を隠し通そうとする犯罪者ばかりのこの世の中、警察にとって“自首”の出頭はありがたいものであろう。だがそれも時と場合によるようだ。このほど米フロリダ州で…。
フロリダ州ジャクソンビルの保安官事務所に突然現れたジェフ・ゲイロードという男。泣きながら「人を殺しました。死刑にしてください」と “自首”してきた。ところがその男の語った殺人事件はまったくの嘘。男の妄想、虚言に保安官らは振り回されてしまったという。供述はこういうものであった。
「“ミスター・ハッピー”とは7年前に出会い、音楽の趣味も一緒で意気投合し、無二の友人でした。でも私のアパートに来てはウォッカやコカインを空にし、その瓶や袋を放置しては部屋を散らかすようになりました。」
「ハッピーは私の車で飲酒運転事故を起こし、車をクラッシュさせました。それなのに運転していたのは自分ではなく私だと偽った。これに逆上し、私はキッチンナイフでハッピーをいく度も刺し、鉈を振りかざして殺害して遺体を裏庭に埋めました。」
このマグショット(画像はmandatory.comのスクリーンショット)でも分かるように、ゲイロードは涙をこぼしながら話を続け、ついには「どうか死刑にしてほしい」と懇願したという。しかし捜査を進める中で、“ミスター・ハッピー”が架空の人物であることが判明。またゲイロードの自宅からはマシンガン、違法薬物とそれを使用する器具が発見されたため、虚偽告訴罪に併せてそちらについても起訴が決まった。保安官の間では、“大人の男がマグショット撮影でこれだけ悲しそうな表情を見せるのも珍しい”と話題になっているという。
※ 画像はmandatory.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)