エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】IMALUを留学時代の挫折から救った『すべてへ』。“19”の岡平健治もさんまと縁があった。

IMALUがバラエティ番組で、芸能界デビュー前の高校時代にカナダ留学した時の挫折を明かした。ホームシックとなり学校に行くのも嫌になった彼女が聴いて元気付けられたのが、人気グループ・19(ジューク)の楽曲『すべてへ』だったという。

明石家さんまと大竹しのぶを両親に持つIMALU。15歳の時に自ら語学を勉強したいと希望してカナダの高校に留学した。5月24日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した彼女が、当時の孤独感による挫折経験を明かした。

3年間頑張って語学を身につけ、卒業式で帽子を宙に高々と投げる姿を夢見た彼女だったが、学校では授業や日常会話も全て英語。ホームステイ先でも家族は普段どおりに英語で話すので、コミュニケーションがほとんどとれない。「こんなはずじゃなかった」と後悔するが、母親から電話があっても自分で言い出した手前「元気でやってるよ」としか言えなかった。父親には相談してもまともなことは言われないだろうと連絡も取らなかったし、さんまからも連絡はなかったそうだ。

IMALUはそれまで英語に憧れて洋楽ばかり聴いていたが、ホームシックにかかって学校にも行く気がしなくなったある日、日本から持って行ったCDで“19”の『すべてへ』を聴いてみたところ「歌詞が自分の状態にフィットした」という。“吹くかどうかわからない風を待つより、自分で風を起こせばいい”といった内容に励まされた彼女は、翌日から学校で「hello!」「good morning!」と自分から話しかけることができ、やがて友達も増えた。

いわば恩人でもある“19”にIMALUは会ったことがなく、やがて彼らも解散してしまった。そんな過去が明かされたスタジオでは、“19”のメンバーだった岡平健治が登場。IMALUも感激したが、岡平も彼女が『すべてへ』に支えられたことを知り驚いていた。岡平は当時、『あの紙ヒコーキ くもり空わって』(1999年3月20日発売)が大ヒットしたので、その次をどうしたものか悩んだことを明かし「326(みつる)と岩瀬敬吾と、こもって一生懸命に作った思い出の曲」だと懐かしんだ。

IMALUの留学中には一度も電話をかけてこなかった父親の明石家さんまだが、彼女が芸能界デビューすることを報告した時には「親の名前でスタートするのだから、他の人の倍は努力しろ!」と言われたそうだ。岡平健治がそのさんまを「話の回し方は音楽にも生きてくる。飽きさせない時間が素晴らしい。大好きです」と話し、IMALUも驚いた。彼は3日に放送された『明石家さんまの転職DE天職4』(日本テレビ系)の収録でさんまと共演することができて喜んだが、そのおよそ1週間後に『行列』の収録があり「まさか、1週間のうちに親子に会えるとは思わなかった」と感慨深げだった。

まだ15歳で単身カナダに留学して辛い思いもあったIMALUだが、留学で身につけた英語を生かして彼女がネットで披露している洋楽のカバーが好評だ。あの時“19”の『すべて』を耳にしなければ、もしかして挫折したまま帰国したかもしれない。そう思うと彼女が流暢な英語で歌う曲がなおさら胸に響く。

(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)