俳優・今井雅之さんが闘病中に亡くなったことを受けて、共演した経験のあるAKB48メンバーがSNSで悲しみを述べている。今井さんは女優を夢見る彼女たちに熱心に芝居について指導してくれたという。

今井雅之さんは大腸がんであることを明かし、再び舞台に立つことを目指して治療やリハビリに取り組んでいた。しかし、『今井雅之オフィシャルブログ「今井雅之の押忍！」』にて、5月28日の午前3時05分に都内病院で逝去したことが伝えられた。54歳だった。

SKE48の大場美奈は『大場美奈（mina_ovo）ツイッター』で、まだAKB48だった頃に『ネ申テレビ』で今井さんと共演したことを振り返っている。2013年7月に放送された“大物役者に弟子入り”で大場や高橋朱里ら将来女優になりたいと願う6名が今井さんとロケを行った。大場は「たくさんのことを教えてもらいました。とてもすごい方とお仕事させて頂き、教えてもらえて光栄でした」と今井さんを偲んだ。

また、AKB48の高橋朱里は『高橋朱里　Google＋』で、今井さんから芝居を指導してもえたことは強く印象に残っており「涙を流したりもしましたが、とても濃い時間でした」という。「今でも、今井さんの熱さや言葉一つ一つは私の中で生きています」と冥福を祈った。

今井さんは2011年7月に放送された『ライオンのごきげんよう』（フジテレビ系）に出演した際、AKB48の『ポニーテールとシュシュ』をよくカラオケで歌い、役作りで振り付けもマスターしたと明かしたことがある。PVを見ているうちに娘のように思えてきたそうだ。

SMAPの中居正広とは1995年に放送開始したドラマ『味いちもんめ』で共演したが、当初は相性が悪く、本当にケンカ腰で演技をしたほどだ。しかし、中居が「アイドル嫌いでしょ？」と話しかけたことでお互い本音で語るようになり、やがて親友となった。その後、アイドルのAKB48に熱心に芝居の指導をしたのはそんなことがあったからかもしれない。

今井雅之さんが1988年に初演して以来、ライフワークとしてきた舞台『THE WINDS OF GOD』のツアーは引き続き公演が行われ、5月31日に沖縄市民会館で千秋楽を迎える。きっと、天国から熱い声援を送ることだろう。

※画像は『今井雅之オフィシャルブログ』のスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）