西洋の思想や文化、他の宗教を徹底的に否定し、厳格な「シャリア法」に違反する者を処刑し続ける「イスラム国(IS)」。先にはスキニージーンズを穿いてはならないと警告していた彼らが、このたびはスポーツ用品の“NIKE”ブランドを徹底排除すると決め、これにはさすがに若い兵士らの間でも波紋が広がっているという。
このほど過激派組織「イスラム国(ISIS・ISIL・Islamic State・ダーイッシュ 以下IS)」が、シリア北部のラッカでまた新たな禁止令を敷いたことが伝えられている。この画像は『barstoolsports.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。ラッカで配布しているチラシには、“これらが英語圏で使用されている邪悪かつ卑猥な言葉であり、こうした言葉が入ったブランド製品を身にまとうことは許さない”という警告が示されているという。
厳格なムスリム(イスラム教徒)の人々が日々守っている「シャリア法」。アルコール、タバコ、水パイプ、ギャンブル、ポルノ、音楽など快楽に関するものを一切禁じるという厳しいものだ。そしてISは“Hisba(道徳警察)”と称する武装集団をラッカのパトロールにあたらせ、違反者を摘発しては処刑している。ラッカでNIKE製品を使用する者、売り買いする者はすべて罰せられるということに、同ブランドのスニーカーを愛用してきた兵士らの間では「なぜ」との不満も募っているもようだ。世の中を敵に回すISの孤立は深まるばかりだ。
※ 画像はbarstoolsports.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)