これだからアメリカは銃社会から抜け出せないのであろう。イリノイ州シカゴでタクシードライバーが隠し持っていた拳銃を発砲し、ひとりの男に命中した。その男は銃の乱射を試みる寸前であり、ドライバーは今、市民の命を救ったヒーローとして称えられている。
『chicagotribune.com』が伝えているところによれば、その発砲事件は17日夜11時50分、シカゴ中心部に位置する「ローガン広場(Logan Square)」のノースミルウォーキー・アベニューで起きた。引き金を引いたのは配車サービスで知られる「Uber」社に雇われている47歳のタクシードライバー。その銃弾が腰、脛、太ももに複数命中し、付近に暮らすエヴァラード・カストディオという22歳の男がその場に倒れ、「アドヴォケート・イリノイ・メソニック病院」に搬送された。
州検事補のバリー・クイン氏が同メディアに語ったところによれば、ドライバーは19日、裁判所で行われたヒアリングで「男が人通りに向け銃を乱射する構えをみせたため、それを食い止めようと咄嗟に発砲した」と主張。カストディオの所持品などからもドライバーの勘は正しかったことが判明し、正当な発砲であると認められて今は一躍ヒーローになっているという。
タクシーは密室であり犯罪に巻き込まれる危険性が高いこと、そしてシカゴという凶悪犯罪が多発する土地柄、彼も銃を隠し持つことを法的に許可されていた。だが車の後部座席に客が乗っていなかったとはいえ、ドライバーの拳銃からはカストディオに向け実に6発もの弾が放たれており、これには「撃ち過ぎ」との意見もある。幸いにも流れ弾で負傷した人はいないもようだ。
※ 画像はbreitbart.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)