米フロリダ州でこのほど、超人的なパワーで木に登った全裸の不審者。通報を受けて駆け付けた警察官にすさまじい力で抵抗し、逮捕された。現在アメリカで超危険なドラッグとして話題になっている“Flakka”を乱用したことがわかっている。
フロリダ州ブレバード郡のメルボルン警察はこのほど、自身を“神”と名乗るケネス・クラウダーという41歳の男を逮捕したことを発表した。クラウダーは全裸で町を駆け抜けると超人的なパワーと素早さで木に登って通報されたが、職務質問に対し「私は木とセックスをする神、“ソー”だ」と言い放つといきなり木の枝に男性自身をこすりつけた。さらに警察官の胸のバッジを奪おうとしたクラウダーには薬物使用が強く疑われ、その場で逮捕となったという。
メルボルン警察広報担当のダン・リンチ氏は『NBC 6 News』の取材に対し、「クラウダーを大人しくさせるには複数の手が必要で、テーザー銃を2度発射する必要がありました」と説明。拳を握りしめて警察官の顔を殴ろうとテーザー銃の威力に歯を食いしばって抵抗する姿には驚いたとし、クラウダーが使用していた薬物は安価で販売されている合成麻薬の“Flakka”と判明したことに触れている。
これは現在フロリダ州が最も警戒を強めているドラッグで、2011年に禁止薬物に指定された合成麻薬“Bath Salts”と同様、強い被害妄想や異常行動による深刻な事件がここにきて次々と報じられている。そのため、Flakkaの成分についても一刻も早い禁止薬物指定が望まれるもようだ。クラウダーの身柄は間もなくブレバード郡刑務所に送られる予定であったが、保証金を支払ったことにより身柄は保釈となっている。
※ 画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)