米ミシガン州の道路でこのほど、複数の車にぶつかりながら逃走していた女のドライバーが逮捕された。女は麻薬性合成鎮痛薬に強く依存しており、警察官の姿を見ると隠ぺい目的でその錠剤を次から次へと口に放り込んだことが伝えられている。
このほど米ミシガン州マコーム郡の道路で、複数の車に次々と衝突する事故を起こしたダニエル・ミズラコフスキー(24)という女のドライバーが逮捕された。不安定な走行を続けていたことからミズラコフスキーにはDUI(アルコール・薬物の影響下の運転)が強く疑われたが、逮捕時には大量の処方薬を口に含んでいたことも判明。薬物乱用ドライバーの恐ろしさに改めて衝撃が走っている。
現場はデトロイトから北東に進んだ州間高速道路I-94と交差するWilliam P. Rosso Highway。ミズラコフスキー容疑者は後部座席に3歳の子供を乗せた2001年式「GMC・ユーコン」で、複数の車に次々と衝突して逃走。ほどなくして付近の道路で郡保安官に逮捕されたが、その口には隠す目的か16錠ものメタドン(麻薬性合成鎮痛薬)が含まれていた。他に覚せい剤のアデロール(アンフェタミン)と精神安定剤のヴァリウムを服用していることを認めたという。
ミズラコフスキー容疑者は道路交通法違反、規制薬物乱用、未成年者を危険な目に遭わせたことなどについて複数の罪に問われており、10月20日の出廷を命じられている。車ナシでは何ひとつ身動きが取れないアメリカで、薬物依存の問題を抱えながら運転する者たちは一般のドライバーにとって恐怖の存在となっている。日本でも危険ドラッグ(脱法ハーブ)吸引後の暴走事故が報じられるなど、これを「対岸の火事」とは言っていられない。
※ 画像はdetroit.cbslocal.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)