ベトナムで猫が大量に誘拐され、闇の市場に出回り、やがて観光客を含む人々の口に入っていることがわかった。その料理の名は「ベビータイガーの丸焼き」だという。
ペットの猫が頻繁に誘拐されるというベトナム。実は猫の肉が市場で急激に需要を増やしているためだ。この国でぜいたくな珍味とされている「ベビータイガーの丸焼き」の正体が、実は猫の丸焼きであったことがわかり、保健当局、観光当局、動物愛護団体の間で波紋が広がっている。
この画像は英メディア『dailymail.co.uk』が伝えているその記事のスクリーンショット。ある食肉処理場では1日あたり数十体の猫について皮、骨、内臓が処理され、ハノイ郊外のバクニン省にある「Quy Beo」という人気レストランに1匹6500~9200円の価格で卸している。そこでは「ベビータイガーの丸焼き」が提供されるほか、猫肉を使用した鍋料理や麺料理も人気だという。
その人気を知って新たなる猫肉レストランもちらほら増えてきたため、誘拐された猫だけでは供給が追い付かないもよう。食肉処理業者は中国やラオスからも猫を密輸するようになっており、高温多湿な気候のせいで輸送中に死亡する猫も多いが、病気のネズミを食べた猫から伝わる感染病の蔓延だけが心配だそうだ。
愛玩動物や野生動物を食べてはならないという法律があるベトナムだけに、警察も介入すべきところだが、レストランのオーナーは取材に「肉質も上等で滋養強壮になると言って警察官や弁護士がよく食べに来ています。先日はオーストラリア人が3人でわざわざ食べに来て、美味しいと褒めてくれました」などと豪語。動物愛護団体の猛烈な抗議に期待するしかないようだ。
※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)