本当に深刻なニュースであっても、「どうせエイプリルフール・ネタ」と受け止められてしまうことがあるのが、この4月1日という日。一年に一度、メディアですらもできるだけ信じてもらえるようなニセ情報を流すのだが、英名門ケンブリッジ大学発のエイプリルフール・ネタが面白いと話題となっている。
洋の東西を問わずエイプリルフールでの悪ふざけは実に楽しいものがある。先にこちらでお伝えした“ビッグ・ベンの時計盤がいずれはデジタル表示へ…!?”という記事も、タイトルの最後を“…!?”としていたこともあってか、多くの方に「エイプリルフール・ネタでしょ!」と見破られてしまった(騙されたという方、申し訳ありません!)。英国の日付が4月1日に変わり、たくさんの“珍情報”が流れ始めた中、ケンブリッジ大学発のネタが人気を集めているようである。
「この扉へのアクセス許可のシステムがアップグレードされ、音声認識も可能となりました。カードリーダー部分に向かって、大きな声で名前を言って下さい。」
この貼り紙を見て、4月1日の朝、同大学物理学部に通う学生たちは次々と元気な声で自分の名前を告げ、ドアを開けて入っていった。中でこれを仕掛けたポール・コクソン教授がゲラゲラ大笑いしているとも知らずに…である。教授はその後、学生らがまんまと引っかかった様子をTwitterで楽しそうに報告している。
誰かがその情報によって心身に苦痛を感じたり、損害をこうむったりしないかをよく確認してから発信する。また不吉な話題や猥褻なネタも避ける。これが英国流エイプリールフール・ネタの鉄則である。さて、アメリカではどのようなネタが人気を集めるものやら、続いてはそちらにも注目してご紹介してみたい。
※ 画像はtelegraph.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)