バブル期に若い女性の等身大の恋愛を描き、同世代の絶大な支持を得て「恋愛の教祖」と呼ばれた、漫画家でエッセイストの柴門ふみ。あれから25年あまりが過ぎ、現在の働く女性の恋愛はどう変化しているのか。彼女が2年間の徹底した現場取材で驚いたのが、“不倫経験者が異常に多い”という事実であった。
2015年3月に出版された漫画エッセイ『柴門ふみの解剖恋愛図鑑』(毎日新聞社)で、表紙の帯を任されたのがお笑い芸人の田村淳(ロンドンブーツ1号2号)である。4月20日放送のラジオ番組『ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB』では、前週に引き続きゲストの柴門ふみが“働く女性の恋愛リアル”について語った。
銀行員や地方公務員にデパートガール、モデルやメディア関係、本には載らなかったが国会議員や女医まで、あらゆる職種の独身女性に徹底取材した柴門が驚いたのは、“不倫経験者が異常に多い”ことだという。バブル期と違うのは結婚適齢期が上がっているためか、不倫をしている期間が長いということ。10年近く不倫を続けているケースもあり、20代で結婚する女性が多かった時代には考えられないと語る。
また相手は不倫の“半プロ”とも呼べるような男性が多く、特定の人物が複数の女性に仕掛けているパターンが多いという。実際に同じ職場の女性数人から柴門が話を聞いていた時、不倫相手が同じ人物だったことがあった。そのような不倫の“半プロ”の男性は自分の家庭を壊さないように付き合い、別れる際もスマートで揉めることは無いらしい。また“おじ様”といわれる年齢の方は清楚なお嬢様系を好む傾向にあったり、医学部時代に教授と不倫関係にあったという女医もいたそうだ。
一方の女性側は職場で出会った彼が既婚者だと頭でわかっていても、実際に彼の家庭(家族)を見ていないので実感が湧いていないようだと柴門は言う。そんな男性との関係にのめり込み泥沼に陥るケースは、今の20代くらいの若い子でも結構いるのだ。出産適齢期の女性を何人もかっさらい、長い間独占する不倫の“半プロ”には罰金を科し、保育士を雇う財源に回せと話す柴門。少子化の一端を担っているからとの主張である。
そんなに働く女性の不倫が多いのなら「なぜ矢口(真里)は叩かれるのか?」と淳が不満そうにするも、柴門は「人妻の不倫は許されない」と一蹴。芸能界復帰後も彼女を非難する声が少なくないことが、淳は全く理解できないようであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)