KAT-TUNの中丸雄一の好感度が急上昇している。ジャニーズに対して辛口コメントが多い掲示板サイトでも、「中丸いい奴っぽい」「中丸面白いな」と絶賛の声が多い。番組の企画を知らず、自分だけに襲いかかる怪奇現象に怯えながらも、周りのアドバイスを素直に受けるひたむきな中丸の姿に視聴者は引き込まれたのだ。
4月16日放送の『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)で人気企画“もしも突然、怪奇現象が起こったら信じる?信じない?”のターゲットになったのは、KAT-TUNの中でもリアクションの大きそうな中丸雄一だ。彼以外のメンバーは仕掛人に回り、事前に周到な打ち合わせを重ねていた。
ポスターの撮影のためにと集められたスタジオでは、様々な怪奇現象が起こる。今まで霊を見たこともなく気配すら感じたことがない中丸は、霊感が強いというメンバーの亀梨和也やスタッフの女性の“部屋の空気が良くない”との言葉に、「えっマジで?」と不安そうに周りを見渡す。その女性からお祓いになると教えられた行為を、誰よりも早く真面目に実行する中丸。“私に近寄るな”と呪文のようにつぶやきながら、手の皮が剥けるくらい激しくウェットティッシュで手を拭く。海水の4倍の濃さの塩水をむせながら飲み込む。この後次々と起こる怪奇現象のたび、言われなくても中丸は自ら実行するのだ。
“助けて…”どこからともなく聞こえてくるか細い声が自分だけに聞こえていると分かった中丸は、「気持ち悪くなってきた」「ヤバいって」と怯える。彼が同じような言葉を何度も繰り返すのは、黙っていられないほど不気味だからだ。
次にポスター撮りに入ると、単独で撮影した中丸の写真にだけセットの鏡に霊が写り込んだり、4人一緒に撮った写真なのに中丸が消えていたり。足や手が欠けて写るというのはよく聞くが、全身が写っていないことに“俺は死ぬんだろうか”と恐怖を通り越して、中丸はうなだれていた。
クライマックスは中丸と女の霊との直接対決となる。突然停電となったスタジオで、身を硬くして座る中丸の耳元に近づき「お兄ちゃん…」と霊がつぶやくと、「うわぁー、あぁ」と隣の亀梨に抱きついた。電気がつくと部屋の隅に立つ霊の姿が目に入り、「ちょっと勘弁して! 俺、完全に見えてる」と椅子から崩れ落ちる。パニック状態のまま椅子に座り直した中丸の足首を、霊がいきなり掴んだ。「ギャー!」と叫びながら中丸はその場から逃げ出すと、最終的にまぶたをギュッと閉じた。現実に起きていることを目にするのが、怖かったのだろう。
「やり過ぎだろう」「これは怖い」と視聴者からも同情されるほど、次々と襲いかかる恐怖。中丸の素直さが伝わってくるリアクションに、見ている者は少しばかり心が痛むがやっぱり面白い。ネット上には「あれは演技」といった声もあったが、「中丸はもっと演技が下手だから、素で驚いている」との意見には彼も複雑な心境であろう。だが、それを上回るほど「よく頑張った」「中丸、好きだわ」という書き込みが多い。VTRを見ていたスタジオのレギュラー陣は、アントニー(マテンロウ)、JOY、おたけ(ジャングルポケット)に続く逸材が見つかったと喜んでいた。
(TechinsightJapan編集部 みやび)