このほど中国の山東省で、道に落ちていたキャンディを拾ってなめた6歳児が倒れて全身から出血し、死亡した。鼠を殺すための毒物が混入していたものとみて捜査が進められている。
拾ったキャンディをなめた幼児が死亡するという事件が起きたのは、中国・山東省のカ沢市。犠牲となったのはXiao Li君という6歳の男の子で、キャンディは棒の先に丸い飴がついているロリポップ・タイプ。Li君は倒れて目、耳、鼻、口などから出血し、搬送先の巨野県人民医院を経て済寧医学院附属医院にて死亡が確認された。
Li君の家族は「友人とかくれんぼをして遊んでいる最中の出来事でした。倒れる手前の20分以内にLiは他の食品を食べていません」と話している。また劇的なその急性症状からも警察はキャンディに危険な物質が混入していた可能性を強く疑い、その後Li君から採取された血液と尿からネズミ駆除剤「毒鼠強」が検出されたと発表している。
この「毒鼠強」は2002年に南京市で食品に混入する事件が発生しており、42名が死亡したことを受けて犯人の男が死刑に。また2009年には広西チワン族自治区貴港市の幼稚園で給食に混ぜられ、児童21名が中毒症状を起こして入院。うち1名が死亡していた。こうした事件が起きるたびに毒物や劇物の安易な販売を慎むよう、また一般家庭における保管状況の見直しなどが強く呼びかけられている。
※ 画像はntdtv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)