限界というものを知らない美容整形の世界。どこまでも美の願望を叶えてあげようと、医師たちの切磋琢磨も大変なものである。なんと眼科医までがそこに参入。手術で瞳の色を変えられる時代が到来するもようだ。
カラーリングにより簡単にブロンドヘアが手に入るようになったものの、ブルーの瞳の持ち主は世界の人口のたった17%。欧米では「もしも私の瞳がブルーだったらパーフェクトなのに。かといって、カラーコンタクトはなんとなく不自然でイヤ」という声は少なくなかった。そんな中である眼科医が美容整形医師さながらの発想により、「手術で瞳をブルーに変えてあげたらどうか」と思いついたそうだ。
瞳の色は虹彩の中にあるメラニン細胞が作り出すメラニン色素の量によって決まるが、米マサチューセッツ州のCBS系メディア『boston.cbslocal.com』が伝えているところによれば、カリフォルニア州のある企業が眼科医とタイアップし、瞳の色を決めるメラニンを除去するレーザーを開発したという。約20秒のレーザー施術により、数週間後には瞳が青く変わるとのことだ。
海外ではすでに実験が成功しており、あとは多くの臨床試験を経て安全性をアピールし、アメリカ食品医薬品局(FDA)の承認を早く取り付けたいとしているその企業。施術が行われるようになった場合の費用は約60万円と見込まれるそうだが、眼科医の中には「色素をむやみにいじることで何の支障もきたさないのか、眼圧を高める危険性はないのか」と懸念を口にする者も多いようだ。
※ 画像はboston.cbslocal.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)