1966年に初放送され、半世紀近く経った現在も世代に関係なく高い認知度を誇るウルトラマン。特に最近では、車や携帯電話、ショッピングセンターなど様々なCMに出演しており、作品を目にしなくても身近に感じられる“国民的ヒーロー”である。ところで、数多くのタレントがいる中で敢えてウルトラマンをCMに起用する理由とは何なのだろうか? 先日、円谷プロの“お偉いさん”と会話したという博多大吉が、そのヒントを語った。
3月4日に放送されたTBSラジオ『たまむすび』のオープニングトークで、川崎にある『怪獣酒場』を訪れたと語った博多大吉。これは円谷プロが監修した期間限定の居酒屋で、ウルトラマンに出演したウルトラ怪獣たちが主役になっている。大のウルトラマンファンである大吉は、かねてから訪れたいと思っていたという。
当日は、普段から親交のある脚本家で『海猿』の原作者の小森陽一氏と訪れたという大吉。店を訪問すると、元々ウルトラマンの大ファンであった大吉のためか、小森氏が気を利かせて円谷プロのお偉いさんやウルトラマンでフジ隊員役を務めた桜井浩子氏を呼んでくれていたそうだ。
その中で、円谷プロのお偉いさんから“ウルトラマンがCMによく起用される理由”について教えてもらったという大吉。「芸能人の大吉さんに言うのもちょっと失礼なことかもしれないけど…」と前置きしたうえで彼が語った理由は、「絶対に不祥事を起こさないから」。ウルトラマンは車も運転しない、酒も飲まないため、不祥事が起こりえないのだ。そのうえ国民の9割ほどが知っているという知名度があるため、CM起用にはうってつけなのだという。これにはメインパーソナリティの赤江珠緒アナも「だから(ウルトラの)母も(駅ビルの)コマーシャルしたりね」とアミュプラザ博多のメインキャラクターを務めるウルトラの母を例に挙げ、納得した様子だ。
確かに、好感度の高いタレントをCM起用した途端に問題が発覚し、降板といった話を聞くことがある。決してクリーンなイメージを崩さないウルトラ一族、これからも日本のメディアに引っ張りだこな状態が続くと、いつか日本に移住…なんてこともあるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)