エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】ふなっしーファンの感謝の意が、ニューヨーク市を動かす? 新しい異文化交流に発展か。

2月19~21日までニューヨークを訪れていた、ご当地キャラ・ふなっしー。ニューヨーク市公認のマスコットキャラクター・バーディーくんの案内で、市庁舎周辺を一緒に散策した。この様子はバーディーくんのツイッターで、通常と同じ業務報告の形で写真や動画が公開されたのだが、その後意外な展開を見せている。

ニューヨーク市の環境保護や都市緑化プログラムの広報を担当している、バーディーくん。アメリカではバーディーくんのような、“ご当地キャラ”は大変珍しいという。公式の『バーディーくん(Birdie_NYC) ツイッター』『バーディーくん Facebook』YouTubeチャンネル『Birdie NYC』といったSNSを効果的に活用して、ニューヨーク市の環境保護に関する周知・啓発活動やバーディーくんの日々の業務内容を知らせている。

ニューヨーク情報を10年以上発信している人気ブログ『ニューヨークの遊び方』の作者・りばてぃさんは、今回ふなっしーがバーディーくんと交流を持ったことに深い関心を寄せているようだ。

バーディーくんはふなっしーを連れて市庁舎周辺を案内して回った直後、通常の業務報告と同じようにSNSを通して写真や動画を公開していた。写真の枚数が若干多いのは、日本からの訪問者が“ご当地キャラ”だったことが珍しかったのだろうか。しかしふなっしーが帰国してからも、バーディーくんは繰り返しツイッターにふなっしーとの思い出の写真を載せ続けている。

2月28日のブログ『ニューヨークの遊び方』は「ふなっしーさんとの出会いを懐かしむNYのバーディくん」と題し、“本業のNY市広報のお仕事そっちのけで、ふなっしーさんにご執心”なバーディーくんの様子がユーモラスに綴られている。特に日を置いて投稿された、赤信号で止まっているふなっしーの背に、バーディーくんのさやえんどうのような手がそっと添えられている後ろ姿の写真に、遠く離れた大切なお友達を想うバーディーくんの心情が表れているようで切ない。

りばてぃさんはブログで、「NYを訪れたふなっしーさんを歓迎したことで、日本の皆さんから数多くの心のこもった暖かいメッセージやお礼の言葉が届いたバーディくんは、きっと、めちゃめちゃ感動していることでしょう」と述べている。“ふなっしーがお世話になりました”、“ありがとうございます”、“今度はぜひ、日本に遊びに来て下さい”等々、たくさんのお礼の言葉がツイッターに届けられているのだ。「大切な身内がお世話になった恩は絶対に忘れない」という、日本文化によるものなのでしょうか―とりばてぃさん。日本の女の子が描いたバーディーくんとふなっしーの絵をツイッターで紹介し、「上手ですね」と褒めてくれている。日本人とのツイッターでのやり取りを、バーディーくんも心から楽しんでいるようだ。

りばてぃさんは、今回のふなっしーとの出会いがバーディーくんやNY市役所内の関係者の中で、「キャラクター・マスコット」としての将来の可能性を気づかせる、重要なターニング・ポイントになったのかもしれない―と述べている。また、この小さな異文化交流がきっかけで、日本の文化や国民性が少しずつ知られることになり、多くの人々(鳥も?)を心から魅了していく将来性に期待している。

今回のふなっしーの来訪は、なんとニューヨーク市長室の公式ツイッター『NYC Mayor’s Office(NYCMayorsOffice) ツイッター』でも伝えられた。そしてバーディーくんの直近のツイッターでもまた、ふなっしーの動画2本を紹介している。ふなっしーとバーディーくんの初顔合わせは日本ではあまり大きく取り上げられていないが、新しい異文化交流として大きな一歩となるのではないかと記者は期待している。

※画像は『バーディーくん(Birdie_NYC) ツイッター』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 みやび)