オンライン上で知り合った男性と軽い気持ちでデートしてみたところ、相手はかなりのKY男だった。イギリスのある女性が彼を遠ざけるために選んだ苦肉の策は“死”。しかし…。
これだから出会い系サイト、あるいはオンライン上で知り合った相手とのデートは怖い。二股男はもちろんのこと、ハイペースで夢中になってくる男、ストーカー行為をする男、それにデート経験があまりにも乏しく女心に関してかなりKYという男もいる。そんな相手に不安を覚えたイギリスの女性は“死”を装うことにしたという。これは成功するのであろうか。
イングランド南西部のサマセットに暮らすアン・グレイさん(29)は、出会い系サイトで知り合った男性とデートするように。3度目のデートは自宅で手料理をごちそうすることになったが、「彼はやはり自分の好みのタイプではない」と思ったアンさんは彼に電話。しかし“やんわりと”が災いし、彼女の意図を彼はまったく理解しようとしなかったことを、アンさんは英メディア『mirror.co.uk』に告白している。
アンさん「次の約束のこと、忘れて欲しいの。今後はもう会うのをやめましょうよ。」
男性「わかった。じゃ、デートは今晩にしようよ。それとも今すぐに行こうかな。30分くらいで君の家に着くから。」
それだけはどうにか断ったものの、その後、予想外の展開になってしまった。アンさんは彼のKYな性格と今後の関係に不安を募らせ、姉に協力を依頼。こんな文面のメールを彼に宛てて打ってもらったのだ。
姉「私はアンの姉です。アンは突然体調を崩し、昨夜から緊急入院しています。容体は深刻です。もしも回復したらあなたに連絡するように伝えますが、しばらくは会えないと思います。」
男性「それは大変だ。すぐにお見舞いに行きます。病院名と病棟を教えてください。」
姉「ごめんなさい。面会謝絶です。入室は家族しか許されていません。」
男性「今、病院に駆けつけました。病棟と病室を教えてください。」
姉「残念ながらアンは息を引き取りました。」
これにより彼からはピタッと連絡がこなくなり、ホッとしていたアンさんはやがて他の男性との恋を実らせ、婚約した。結婚式のプランニングに余念がない中、ある日突然その男性から“やっぱり生きてたんじゃないか。なぜあんな嘘をつくの”と責め立てるメールが届き、身震いしたと話している。
ちなみに昨年8月には、遠距離恋愛中の英女性との婚約を解消したいがために、自殺劇を自作自演した米男性の話題をお伝えしていた。彼は父親の名を使って、“息子はうつ病に苦しんで自殺”という訃報メールを女性に送っており、その卑怯な手口には「男らしくない」との声が殺到したものである。Eメール、SNS、そして出会い系サイトの存在。PCや携帯電話が存在しない時代には起こり得なかった様々なトラブルが、連日のように生まれている現代である。
※画像はイメージです。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)