「だって彼は元NFL選手、“ドルフィンズ”に在籍していたのですから」。船から海に落ちたものの、強靭な体力と精神力で岸まで泳ぎきったアメリカ人男性が、そんな言葉とともにニュースで大きく称えられている。
フロリダ沖の大西洋で8日午前4時半ごろ、元NFL選手のロブ・コンラッドさん(38)がボートから海に転落。コンラッドさんは自力で14.5kmもの距離を泳いで岸にたどり着き、パームビーチ郡の病院に運ばれた。スムーズに泳ぐため下着以外はすべて脱いでおり、低体温症を起こして治療を受けたが命に別状はないそうだ。
同郡のメディア『WPBF』が伝えているところによれば、コンラッドさんは7日から友人とともに深海釣りを楽しんでおり、かかった魚を引き上げようとして海に転落してしまった。ボートは自動操縦に設定されていたためコンラッドさんからどんどん離れていき、友人が沿岸警備隊に救助を要請した。ヘリコプターがライトを当てながら捜索を行ったが、日の出前とあって難航。その間にコンラッドさんは泳いで岸にたどり着き、パームビーチ郡保安当局がその旨を沿岸警備隊に伝えたという。
コンラッドさんはニューヨーク出身でシラキュース大学を卒業後、1999年から2004年までNFLマイアミ・ドルフィンズ(フロリダ州)に所属し、フルバックとして活躍。2005年にNFLオークランド・レイダーズ(カリフォルニア州)に移籍して引退。現在は金融コンサルタントのビジネスを展開している。
※ 画像はblacksportsonline.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)