世界中のバスケットボールファンを熱狂させた2メートルを超す大男、マジック・ジョンソンを覚えている人も多いだろう。90年代初めにHIVに感染していることが判明し引退を余儀なくされたジョンソンは、20年経つ今もなお元気に暮らしている。しかも、彼が成功をおさめたのはバスケットボールだけではない。さまざまなビジネスを立ち上げ、今や実業家として大富豪となっているのだ。
ジョンソンは、今年8月14日についに52歳になった。HIVに感染したことが世界中のメディアに大きく報道されてからかなりの年月が過ぎ去っているが、医学の進歩と彼の強靭な体力の賜物なのか、ジョンソンは今も元気いっぱい。81年にメリッサ・ミッチェルさんという女性との間に産まれた長男アンドレ、91年にクッキーさんと結婚してもうけたアーヴィン3世、その後95年に養子にしたエリサという3人の子供がいるジョンソンには、なんと孫まで誕生しているという。
さて、今月めでたく誕生日を迎えたジョンソンはその喜びをTwitterで次のようにツイートしている。
「クッキー、僕の誕生日を特別な日にしてくれてありがとう。父さん、母さん、きょうだい達にも感謝だよ! 素晴らしいバーベキューだったね! 3人の子供たちと孫にも、誕生日のお祝いメッセージをありがとうと言うよ。みんなを愛しているよ!」
バスケット選手として一世を風靡したジョンソンにとってHIVの感染、そしてそれゆえの引退はただならぬ苦しみだったに違いないが、彼は今なお愛する家族に囲まれ幸せに暮らしている。そして驚くべきことに、引退後の彼はビジネスでも大成功をおさめており、今やMagic Johnson Theaterと呼ばれるシネマコンプレックスを展開し映画スタジオなども所有する大富豪である。健康面では大きな不安もあるジョンソンが、公私ともに大きな幸運と成功をつかんできた事実は、世界中のHIV感染者やAIDS患者に大きな勇気を与えることだろう。
HIVの感染症でフレディ・マーキュリーが死亡したのは91年のこと。以来医学が大きく進歩し、ジョンソンは日々薬を飲むことでAIDSの発症を回避している。今後も彼のさらなる活躍を期待したい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)