カリフォルニア州のスーパーマーケットにて、子供の誘拐未遂事件が発生した。犯人は2人組の男で捕まっておらず、幼い子を育てている家庭に警戒が呼びかけられている。
ロサンゼルス郊外のコヴィーナという町で7日夕方、スーパーマーケットで買い物を済ませて駐車場に戻った子連れの母親に対し、手に100ドル札を持った男が「そのお子さん、売ってくれませんか?」と驚くような言葉をかけたとして、コヴィーナ警察は8日、女性の証言および店の監視カメラが捉えた2人組と思われる犯人の映像を公開した。
幼児の命や人権を驚くほど軽視したこの事件が起きたのは、サウスシトラスにあるスーパーマーケット「Baja Ranch Market」。2歳の男児を連れて買い物をしていた34歳の女性に1人の男が近づき、しきりに愛嬌をふりまき、男児のご機嫌を取ろうとしたという。「構わないでください、不愉快です」と女性が言うと、男は店を出て駐車場へ。しばらく待ってから親子は店を出て駐車場に戻ったが、隣に停められた車からその男が出てきて、「おお、やっぱりあなたたちでしたね。なんと美しい坊やなんだ。この子をどうか売って欲しい」と100ドル札を差し出しながらしつこく迫り、困難だとわかるとその場を去ったという。
この画像は、ロサンゼルスのメディア『losangeles.cbslocal.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。店内で女性に近づいたのは手前の黒いキャップの男で、40代半ばのラテン系で身長は約172cm。カートを押している白の長そでシャツの男は50代のアフリカ系で、推定される身長は183cm。2人はシャンパン色のホンダ・パイロット(北米向けSUV)に乗っていた。犯人は人身売買組織と通じている可能性が高く、コヴィーナ署は市民に「幼い子から決して目を離さないで」と注意を促すとともに、情報提供への協力を呼びかけている。
※ 画像はlosangeles.cbslocal.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)