南アフリカのハウテン州ツワネの警察官2名が、賄賂の要求や幼児に銃を向けて脅したとして1月27日に逮捕された。彼らは「子供を泣き止ませようとして銃を向けた」と呆れた言い訳をしている。
2歳の息子を後部座席に、3歳の娘を助手席に乗せて運転していた女性(25)は、職場からの帰宅途中に2人の警察官に止められた。彼女は免許証を所持しておらず、正直に伝えると警察官らは賄賂を要求。女性がお金を持ち合わせていないと言うと、泣き出した娘に向かって「泣き止まないと撃つぞ」と脅かしたのだ。
そして警察官らは車の灰皿にあった現金およそ80ランド(約800円)を奪うと、「Have a nice day」と言い去っていった。
帰宅後、3歳の娘がこの件を祖母に話したことから事態は急展開する。祖母は女性に現場に戻るように指示し、さらに電話で事情を知った祖父も駆けつけた。現場にはまだ警察官らがいたものの、女性の姿に気づくと車を急発進。祖父の協力もあり警察官らを追い詰めると、銃を突きつけたのは「泣きだした子が確実に静かになる方法だと思ったから」とあっさり罪を認めた。
この事件に関して、非営利団体の『Justice Project SA』は「彼らは本物の警察官であり早急に逮捕すべき」、「警察官による市民への横暴に対する処罰を厳格化すべき」と主張した。一方で警察官らが所属するツワネ警察署では27日朝、事件については知らなかったとコメントしていたが、同日に2名を逮捕した。
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(TechinsightJapan編集部 FLYNN)