「2014ユーキャン新語・流行語大賞」の候補語にも選ばれていた、“マイルドヤンキー”。ウィキペディアには、博報堂ブランドデザイン 若者研究所・原田曜平リーダーが、2014年1月に定義した概念だとの記述がある。その原田氏がNHKの早朝番組で、「“マイルドヤンキー”にみる現代の若者像」について解説。そこで彼が提示した「“マイルドヤンキー”の特徴」が、ネット上で話題になっている。
原田曜平氏は2014年5月に放送された『NHKニュース おはよう日本』にVTRで出演し、“マイルドヤンキー”の定義を紹介している。この番組で“マイルドヤンキー”という言葉を知った方も多かったようだ。この時に示されたのが「“地元”(家から半径5km)から出たくない」「車(特にミニバン)が好き」「“絆”、“家族”、“仲間”という言葉が好き」「ショッピングモールが好き」、そして「EXILEが好き」の5項目で、3~4つ該当すれば“かなりマイルドヤンキー”だとのことであった。
1月12日早朝に放送された『視点・論点』(NHK総合)では、イラストで“男女のマイルドヤンキー”に多く見られる服装や髪型を詳しく紹介。また「“マイルドヤンキー”の特徴」として9項目が挙げられ、昨年の『おはよう日本』の時から定義となる項目が2倍近くに増えていた。
さらに原田氏の調査によると音楽ではEXILEが、男性のマイルドヤンキーに圧倒的な人気があるそうだ。理由はEXILEの見た目のワルさに加えて、彼らの歌に描かれている“仲間を何よりも大事にする”という内容への共感。そしてメンバー同士が尊敬し合い、楽しげにハイタッチする様子に憧れるマイルドヤンキーの男性が多いからだという。ちなみにマイルドヤンキーの女性の憧れは、安室奈美恵などとされている。
ツイッターには「EXILEが風評被害を受ける」と、マイルドヤンキーに対して負をイメージする声が見受けられる。しかし原田氏は、生まれ育った土地で慣れ親しんだ友達と、家族を大切にして穏やかに暮らすマイルドヤンキーの若者は、地元を愛する極めてコンサバティブな若者たちであり、人間として至極真っ当な生き方のひとつだと評している。ただ原田氏のマイルドヤンキーの定義にはかなり辛口な内容もあり、その項目の中に“EXILE好き”が入っていると、複雑な心境になるファンもいるのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)