エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『信長協奏曲』にハマる人、ハマれない人。展開やキャストに賛否。

月9ドラマ『信長協奏曲』(ノブナガコンツェルト)の第4話が放送され、徳川家康役に濱田岳、竹中半兵衛役に藤木直人、お市の方役として水原希子が初登場。ストーリーはさらなる展開を見せた。ネットでは視聴者による「半兵衛がイケメン」、「市が水原希子で興奮」などの感想が飛び交っている。中には、キャスティングに対する不満や原作と違い過ぎるという意見もあるが、内容や役者の演技に感動して「泣けた」という人も多い。このドラマをより楽しむにはどのように見ればよいのだろうか。

漫画家・石井あゆみさんの原作コミックやテレビアニメを実写化したドラマ『信長協奏曲』。小栗旬が織田信長と、戦国時代にタイムスリップした信長そっくりな高校生サブローの二役を演じる。信長の正室・帰蝶(濃姫)役を柴咲コウが務めており、信長が実は影武者のサブローだと知らずに「このうつけ」と厳しく当たりながらも、人柄に魅かれていく姿を好演。また、信長の家臣に池田恒興(向井理)、柴田勝家(高嶋政宏)、前田犬千代(藤ヶ谷太輔)といった豪華キャストを配し、田原伝次郎から木下藤吉郎を名乗って信長の家臣となる謎の男を山田孝之が務める。他にもゲスト的に目玉キャストが登場しており、第1話で澤部佑(ハライチ)、第3話で前田敦子が出演して話題となった。

11月3日放送された第4話では徳川家康(濱田岳)が信長(サブロー)と初対面して「絶対、歴史に名を残すから頑張って」と励まされ、「おなごのことばかり考えていた」と反省する場面があった。こうした史実とは違うコミカルな設定が見どころの1つだ。

斎藤道三の孫にあたる斎藤龍興(間宮祥太朗)の家臣、竹中半兵衛(藤木直人)がスパイとして織田方につくが、疑われて牢に囚われる。彼はやがて、信長(サブロー)の「戦の無い世の中にしたい」という考えに共感して、龍興を裏切り本心から信長に仕える。一方、今川義元のスパイとして織田方に潜入している田原伝次郎(山田孝之)は過去に本物の信長から親を殺された恨みを晴らすため、あえて信長(サブロー)に仕えることに。今川方のスパイとしての仕事を放棄したことで、スパイ仲間の段蔵(早乙女太一)と斬り合いになり彼を殺してしまう。

信長の妹・お市の方(水原希子)も今回から登場しており、彼女に思いを寄せているらしい池田恒興(向井理)との今後も気になる。そして、サブローが現代からタイムスリップした際にリュックに入れていた“日本史の教科書”を帰蝶の侍女・ゆき(夏帆)が隠し持っており、その成り行きが注目される。

第4話にしてこれだけの豪華キャストと意外な展開を見せるドラマに、ツイッターでは「アニメも面白かったから、ドラマも面白いよなって見たら面白かったわ」、「ドラマ信長協奏曲見ずにばかにしてましたが面白かったです」、「ドラマ信長協奏曲の面白さを広げよう」など好評がつぶやかれている。

またネット上では、「水原希子のお市の方はイメージが違い過ぎる」、「小栗旬のキャスティングは良いが、ストーリーが原作と毎回違う」、「サブローの信長が格好良くない…人物像が軽すぎないか?」など指摘もある中で、「ミスチルの曲とまたぴったりと合うんだなぁ。歳のせいか? 毎回ウルっとしてしまう」と感動した人も少なくない。

NHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』が続いているシーズンで、月9ドラマに『信長協奏曲』を持ってきた関係者は賭けに出たようなものだろう。同じ戦国時代のドラマに飽きて、視聴者が興味を示さない可能性もあるからだ。しかし、史実に近い大河ドラマ『軍師官兵衛』での織田信長や豊臣秀吉、竹中半兵衛などを知った上でドラマ『信長協奏曲』を見ると、そのギャップが新鮮でさえある。

視聴者の感想にも「原作やアニメのことは忘れて楽しむことにした」、「最初は歴史に反していると思ったけど、パロディとして見れば凄く楽しい」とあるように、月9ドラマ『信長協奏曲』オリジナルのストーリーであり登場人物だと割り切るとさらに楽しめそうだ。ちなみに、第5話では明智光秀が登場する。いったいどのような展開となるのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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