今月31日の「ハロウィン」を前に、コスチュームその他パーティグッズを扱っているニューヨークのある専門店では、なんと“エボラ出血熱防護服”が飛ぶように売れているもようだ。
ウルサイことはさておいて、この日ばかりは何でもギャグにしてOK、思い切り楽しもう…米国人にとって「ハロウィン」がそんな1日であることは間違いない。だが「今、このタイミングでそれをやるのはあまりにも不謹慎」との声もあるもよう。ニューヨークでコスチュームおよびパーティグッズを専門にあつかっているある店では、なんと“エボラ出血熱防護服”にゴーグル、ゴム手袋、長靴というスタイルが人気No.1だそうだ。
もちろん医療機関向けの正式な規格に基づいたものではないが、その“防護服”を着て「ハロウィン」の仮装パーティに出かけたら、人々が悲鳴をあげて逃げ回るのは確実。悪ふざけだと分かれば爆笑を買うのであろう。ただしエボラ出血熱がこれだけ世界にとっての脅威となり、医師団をはじめ現地に派遣された多数のスタッフが命がけで任務にあたっていることを考えると、眉をひそめる人も多いであろう。
カナダのメディア『torontosun.com』に、「その時々の世相を反映したもの、世の中を風刺したものがやはり一番ヒットします」と語るのは、ニューヨークにコスチューム専門店を構えているトニー・ビアンキさん。ほかには首の切断映像で世界中を震撼させている、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(ISIS)」をモチーフにしたコスチュームの製造も検討中とのこと。かつては、ダイアナ元皇太子妃が壮絶な自動車事故で命を落とした時の姿をモチーフにしたコスチュームまであったそうだ。
※ 画像はtorontosun.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)